あさりの砂抜きの簡単なやり方!砂出し後の画期的な保存方法もご紹介!
2018/07/22
あさりの美味しい季節ですね。
酒蒸しにしたり パスタに入れたり お味噌汁にしたり。あの独特の風味がたまりません。
ただ、あさりやしじみ・はまぐりなどは、砂抜きがめんどくさいのが難点なんですよね。
とにかく時間がかかるので、使いたい時と思ったときにすぐに使えないし、かと言って適当にすると砂を吐ききらず食べた瞬間にジャリ。。。
あー思い出しただけで鳥肌が立ちそうです。
そんな面倒なあさりの砂抜きが、わずか15分ほどで出来てしまう方法があるんです。
というわけで今回は、時間をかけずに簡単にあさりの砂抜きが出来る方法、砂抜き後に上手に保存しておく方法などをご紹介してみたいと思います。
あさりの砂抜きが簡単にできる方法
以前、テレビの「得する人損する人」という番組で、”一流シェフが驚いた得ワザランキング”っていうのが紹介されていて、その第一位に輝いたのが「あさりの砂抜きが15分でできる」というものだったんですね。
あさりの砂抜きって通常だと数時間、ヘタすると半日〜一日以上かかったりするんですが、なんと50度のお湯を使うことで大幅な時間の短縮が可能なんだそう。
スタジオでは、あっという間にあさりが砂を吐き出す様子にシェフたちも驚愕の表情。しかもふっくらとして美味しいとのこと。
いや〜気になりますねー。本当にそんなに簡単にできるんでしょうか?
というわけで実際にやってみることにしました。
あさりの砂抜きは50度洗いすることで短時間で砂を吐いてくれる
まずはあさりを用意。これは近所のスーパーで買ってきた普通のあさりのパック 約30個です。
温度が低いと効果がでないかもしれないですし、高いと砂を吐く前に死んでしまいます。
ここは慎重に温度計を使って50度ピッタリにします。
軽く洗ってぬめりを取ったあさりを、50度に調整したお湯の中に投入。
こんなことをして、あさりが死んでしまわないのか少し心配です。
お湯に入れるとすぐにあさりがヌーと顔をだします。「ん、なんだ?なんか熱いぞ?」と言いたげな様子。
次にあさり同士を軽くこすり合わせて刺激を与えます。
この時のショックでビックリして砂を吐き出すんだそう。ちょっとかわいそうな気も。。
そのまま約10分ほどおいておきます。お湯の温度が下がらないように途中で熱めのお湯で調整。
貝に直接熱湯がかからないように注意です。
この方は かなりのぼせていらっしゃる様子です。
一瞬 死んだのかと心配になりましたが、ちゃんと生きてるので大丈夫。
一旦あさりを引き上げます。おー、出てる出てる、ちゃんと砂が取れてます。なにやら汚れのような浮遊物も。
最後に冷水でガショガショと殻を洗って砂抜き完了!
50度洗いしてみた結果は?
その後、このあさりはお味噌汁の具材に使用したんですが、砂は全然残ってませんでした。
気になるお味のほうはと言うと、これは至って普通という感じ。
でもそれが50度洗いの影響なのか、通常の砂抜きの方法ならもっと美味しかったのか不味かったのかは不明です。
まあ、あさりも産地や捕った日にちなどによっても味が違うはずでなので、ちゃんと味を比較するなら同じ条件で実験してみないと正確な判断は出来ないですね。
通常のあさりの砂抜きのやり方
- 家に温度計がなくて正確な50度のお湯を作れない
- お湯を沸騰させるのが面倒
- なんとなく失敗しそうで怖い
- 時間はあるし特に急いでるわけではない
という方のために、通常の砂抜きの方法もご紹介しておきます。
- 1.塩水を作る
浅めのバットに水500ccと塩を大さじ1を入れて塩水を作る。これで大体3パーセントくらいの塩分濃度になります。
- 2.塩水にあさりを入れる
塩水の中によく洗ったあさりを重ならないように並べる。水の量が多すぎると上手く砂を吐かないので、あさりの殻が少し出るくらいがベター。
このときバットの下にアミを敷いておくか、洗いカゴのようなものを使うと吐いた砂を再び吸い込まずGOOD。 - 3.砂を吐くのを待つ
上から新聞紙かダンボールをかぶせ、室内の暗い場所で2~3時間以上放置。(潮干狩りで捕ってきたやつは半日から一晩くらい)
あさりは 冷蔵庫など冷たすぎる場所だと砂を吐いてくれないので室温でOKです。
50度洗いは確かに時短にはなるんですが、やっぱ50度という温度設定が微妙に難しいんですよね。
適当にやって死んじゃったら元も子もないので、時間があるときは従来のやり方のほうが失敗は少ないのかもしれません。
あさりの砂出し後に保存しておく方法
これも以前、何かのテレビ番組で紹介してた保存方法なんですが(ためしてガッテンだったかな?)、これがなかなか画期的で。
あさりが冷凍保存出来るのはご存知の方も多いと思うんですが、ここで紹介されてたのは真水(水道水)と一緒に冷凍してしまうというもの。
そのほうが空気に触れる部分が少なくなるため、水を入れずに冷凍した時よりも長持ちするとの事。あと時間を置くことで「コハク酸」という旨味成分がアップするそうなのでまさに一石二鳥。
潮干狩りで大量に捕ってきたときや、買ったあさりを数回に分けて使いたいって時に知っておくと便利ですね。
- 1.砂抜きしたあさりを用意
通常の方法で砂抜きをしたあさりは、ザルに上げて30分くらい置いておきます。
あさりは砂抜きの際に塩水を取り込むため、これを出してしまわないと塩辛くなってしまうんですね。
アサリの酒蒸しなんかでしょっぱいと感じるのは大抵この塩抜きをしてない事が原因。
(前章の50度洗いのあさりは塩水を使ってないのでそのままでOKです。) - 2.保存袋に砂抜き後のあさりと水を入れて冷凍
ジップロックなどの保存袋やタッパーなどの容器にあさりと あさりが隠れるくらいの水を入れてそのまま冷凍庫に。これだけ。
※50度洗いで砂抜きしたあさりは冷蔵庫に入れておくだけではすぐに鮮度が落ちてしまい日持ちしないので、必ず冷凍保存するようにしてください。
解凍する時の注意点
調理するときは凍った水ごと使います。これはあさりのうまみが流れ出ないようにするためです。
なので、どちらかと言うとお味噌汁などの汁物で使うのに向いてますね。
ちなみに、使う時 自然解凍したり弱火で温めるというのはNG。ゆっくり解凍すると上手く殻が開かなくなってしまいます。
調理するときは凍ったまま沸騰させたお湯の中に入れ、強火で一気に加熱するのがポイント。
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あさりの簡単な砂抜きと保存方法まとめ
今回、この50度洗いの砂抜きに要した時間は約15分。かなり短時間の作業でしたが、内容的には非常に満足のいく結果となりました。
最近スーパーなどで売ってるあさりは、すでに砂抜きされているものも多いんですが、たま~にジャリったりするんですよね。
かと言ってわざわざ長時間かけてもう一度砂抜きするのもな〜って感じだったんですが、この方法ならあっという間に出来るのですごく助かってます。