冷やしそばの簡単な作り方。おいしいつゆと具/暑い日はこれに限る!
2016/11/05
暑い日が続くと、食事もなんかこう、さっぱりしたものが食べたくなりますよね。
あっさりとした冷たいものって言ってもいろいろあるんですが、自分の場合なぜかいつも冷やしそばが食べたくなります。それも無性に。
細くて固めの麺に、よく冷えたつゆをダーっとぶっかける。
ズズズーと口に入れたあとに少し遅れてやってくるワサビのツーンとした香り。
その美味しさに思わず目頭を押さえ天を仰ぐ。
一旦こんな妄想をすると、もうそば以外の選択肢はなくなってしまいます。
そんな、どうしても冷やしそばが食べたくなった時のために、超簡単でおいしく食べられる作り方をご紹介します。
冷やしそばの簡単でおいしい作り方
蕎麦好きの人って、結構凝り性の方が多いですよね。
麺を打ったり、そばつゆを手作りしたり。 中には蕎麦粉から挽くという強者も。
そんなマニアの方には物足りないかもしれませんが、ここで紹介するのは以下の3つの条件をバランスよく満たすための作り方です。
「いつでも簡単」「安い」「美味しい」
食べたいときにパパっと作ってすぐにおいしく食べられることに重点を置いています。
「美味しいかけそばの作り方」でもお伝えしましたが、ここでのポイントは一つです。
麺は乾麺を使用
食べたいと思い立ったら、どんな時でも食べたいもの。
そのためには乾麺をストックしておく必要があります。
もちろん生麺でもOKですが、常備しておくなら保存のきく乾麺がベター。
ちなみにゆで麺はダメです。固めの食感とのどごしが得られません。
乾麺はお好みのものでOK。安いものでも充分美味しく作れるので安心してください。
こだわりがある方は、十割そばや八割そばの乾麺を使うのも良いかもしれませんね。
ゆで時間以外に蒸らし時間が必要になるくらいで、作る手間や時間はほぼ同じです。
ちなみに通常の乾麺の茹で時間は5〜6分なのですが、この十割そばは「3分茹でたら火を止めて2分おく」と袋に書いてます。
指示通りにするとかなり固めの仕上がりでした。固めが好きといってもこれはちょっと硬すぎです。
冷やし蕎麦にする場合はあとで冷水で締めるので、もう少し茹で時間を長めにとったほうが良かったのかもしれません。
味的には特にこれといった感動はなかったですが、ゆで汁が濃いので、あとでそば湯を楽しみたい方にはおすすめです。
麺のゆで方
鍋かフライパンで麺を茹でます。
鍋は大きめのものでないと麺がうまく入りきらず、はみ出た部分が鍋の熱で固くなってしまいます。
フライパンを使うと麺が均一にお湯につかるので、むらなく仕上がります。
なお、水分がすぐに蒸発して減ってしまうので、最初からお湯は多めに沸かしておきましょう。
茹で加減は袋に書いてある時間を目安にしてください。
少し食べてみて標準的な固さになったら火を止めザルにあげます。
水を切った麺をボールに移し、水道水で軽く冷やしながら手で揉んでぬめりを取ります。
何回か水を変えながら、ぬめりが取れたらきれいな水と氷をざらざらとボールに入れ、さらに手でかき混ぜて冷やします。
これで麺の準備はほぼ完成。
具材の準備ができたら再びザルで水気を切って器に盛りつけます。
冷やしすぎると通の方に怒られそうですが、自分は冷たいものはトコトン冷たく食べたい方なので、器も前もって冷蔵庫に入れて冷やしてます。(笑)
ちなみに温かいかけそばを食べたいときはこちらの記事を参考に作ってみてください。
参考記事■美味しいかけそばの作り方。白だしで簡単つゆレシピ/寒い日はこれに限る!
冷やしそばのつゆ
本当は自分で作って保存しておくのが「こだわり」というものなのでしょうが、自分は市販のそばつゆを使っています。
「なんだ市販品かよ!」って怒らないでくださいね。
ここでは「簡単に美味しく」というのがコンセプトなので。
ただ、市販のそばつゆと言ってもいろいろありますよね。
スーパーに行っても有名メーカーのものから老舗メーカーっぽいものまでズラーっと並んでいます。
今までいろいろ試しましたが、なんだかんだ言って結局一番おいしいと感じるのはこれです。
ヤマモリ 名代そばつゆ
あまりに一般的すぎて意外ですか? でもホント美味しいんですよ。
- ダシの味がうまい
とてもマイルドな味わい。そして風味も良い。
醤油辛さが少なく甘めの味付け。
ひょっとして関東の方には物足らないのかもしれませんが、関西人である自分にはこのくらいが丁度。
また今回の冷やしそばのように、ぶっかけで食べる場合には絶妙な濃さです。 - ストレートタイプで便利
希釈タイプではないのでイチイチ分量を量る手間が不要なのは助かります。
冷蔵庫に入れておけば常に冷えた状態で使えるし、いつも均一な味で食べれるのもポイント高し。 - 安い
どこでも売っていて、しかも安い。
「安い=大して美味しくない」と思い込んでいる方にはぜひ一度試してもらいたいです。自分的には、味という点でもコストパフォーマンスという点でも、これを超えるものは今のところ見つかっていません。
冷やしそばの具
自分の中には「蕎麦にはコレでないと」みたいな固定概念が全くないので、はっきり言って何をのせても美味しくいただけます。
そんな中でも、特に冷やしそばに合うと思う具材を主観で選んでみました。
冷やしそばにとろろは最強
冷やしそばには、山芋のとろろがとてもよく合います。
この山芋ですが、使用する量の半分は通常通りおろし金でおろし、あとの半分はスリコギで叩き割るか、包丁で粗めに切ります。
そばが完成する直前まで冷蔵庫で冷やしておきます。
トロトロとシャコシャコの2種類の食感が、なんとも言えない食べごたえを感じさせてくれますよ。
この山芋は意外とお腹が膨れますので、満足感があるのもいいですね。
冷やしそばにはかき揚げでガッツリいきたい
蕎麦だけだと何となく物足りなさを感じる時でも、かき揚げがあれば満足感が得られます。
かき揚げと言っても超簡単にできるかき揚げです。
家に余っている具材、たとえばタマネギ、ニンジン、さつまいも。
しめじや舞茸なんかがあれば最高ですが、要はなんでもいいんです。
水で溶いた「コツのいらない天ぷら粉」に小さく切った具材を放り込んで混ぜます。
あとはフライパンに多めに油を引いて、具材をカリッと揚げるだけ。
ちくわがあれば縦半分に切って天ぷらにしてもおいしいですよ。
冷やしそばに大根おろしをのせてさっぱりと
ピリッと辛い大根おろしは、冷たいそばとの相性抜群です。
大根は先に行くほど辛味が増すので、辛いのが苦手な方は葉に近い青い部分を使うようにするといいですよ。
麺の上にたっぷりの大根おろしをのせて、上からそばつゆをダーっとかけ、箸で軽く混ぜたらあとはズズーーーといっちゃってください。
最後は、つゆとイイ感じにミックスされた大根汁を飲み干すのも美味いです。
冷やしそばに のりをトッピング
ハサミで細く切った焼き海苔を、蕎麦の上からパラパラかけると見た目も良くなってテンション上がります。
切る手間が面倒くさいといった場合は、最初から切ってあるやつが売っているので、それを使うと簡単です。
冷やしそばに必要不可欠なわさび
冷やしそばになくてはならないものですね。
このワサビに関しても、もちろん生の山葵をおろすなんて手間とお金がかかることはせず、市販品の練りワサビを使用します。
このチューブの練りわさびも色々売ってるんですが、中でもかなり衝撃的だったのがこれ。
今までごく普通のものしか使ったことがなかったのですが、一度これを買ってからやみつきになり、今ではもう普通のわさびに戻れなくなってしまいました。
その名の通り、刻んだわさびがたくさん入っていて、なんとも言えない良い風味が料理をグレードアップ。
焼き肉なんかにもよく合うので、我が家の常備品です。
冷やし蕎麦を作ったあとに、コレがないことに気づいたときのショックは口では言い表せません。
他のメーカーからも色々同じような商品が出ているのですが、これが相当気に入っているだけに冒険できずにいます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
- 常備しておくもの
「乾麺」「ヤマモリ 名代そばつゆ」「S&B 本生きざみわさび」
これらの市販品に関してはあくまで自分の個人的主観なので、お気に入りのものがあればそれを使用してくださいね。
- できればほしいもの
「刻み海苔orもみ海苔」
- あれば尚良いもの
「山芋」「コツのいらない天ぷら粉」「野菜などの残り」「ちくわ」
乾麺を使用するので茹でるのと冷やすのに多少時間がかかりますが、ここでガツンと冷やすことで麺がギュッと締まって美味しくなります。
冷やしそばの美味しさのポイントはこの工程にかかっていまると言っても過言ではありません。
あとは市販のそばつゆとわさび、海苔をかければ基本OK。簡単です。
暑い日にはぜひ一度おためしくださいね。