子供の乗り物酔い対策。食べ物と飲み物は?効くツボは?
2019/12/14
遠足や修学旅行のシーズン、子供さんの乗り物酔い対策は大丈夫ですか?
思い出の旅も電車やバスなどで乗り物酔いしていては楽しさ半減。
学校行事だと休ませるわけにもいかないですし、無事に行けるかどうか心配になりますよね。
ここではお子さんに教えてあげたい「乗り物酔いしないための対策」「効果的な食べ物や飲み物」「効くツボ」などを紹介しています。
子供が乗り物酔いしないようにするための対策とは?
一緒に出かけるときは、状況に合わせて休憩したり気を紛らわせるような事も出来たりするのですが、遠足や修学旅行など、団体行動だとそうもいきません。
旅先でつらい思いをしないで済むよう、乗り物酔いしにくくなる方法をお子様に教えておいてあげましょう。
乗り物酔いを防止するには空腹を避ける
酔って吐いてしまった時のことを考えると、なるべく食べない方が良いのでは、と考えがちですが、実はこれ全く逆効果。
空腹状態よりも少し胃に物が入っている状態のほうが気持ち悪くなりにくいんです。
また空腹状態は神経が過敏になりますが、食後は気分的にもリラックスできます。
もちろん、満腹になるまで食べ過ぎるのはだめ。腹8分を心がけましょうね
乗り物酔いしにくいバスの座席
バスの場合の座席の位置、悩みますよね。
揺れが最も少ないのは中央通路側なのですが、窓際は遠くの景色が見れて気分転換になりますし、窓を開けて新鮮な風にあたることで車内のいやな空気からも開放されるという良さがあります。
また、窓にもたれかかって寝れるというのもポイント。
いずれにしてもタイヤの上やエンジン付近は細かな振動が常時伝わってきますので避けたほうが良いでしょう。
個人的には中央の左窓側がベストポイントです。
(右側は対向車が目に入ることが多いので。)
乗り物酔いしないためにはお腹を締め付け過ぎない
ベルトなどでお腹をしめつけていると気持ち悪くなります。
立った状態で調度良くても、座ると少しきつく感じるはずですので、座席に座ったらベルトがゆるめに調整します。
ゴムなどはあらかじめ ゆるいものにしておきましょう。
また、首元もなるべくゆったりとしたもののほうが良いでしょう。
乗り物酔いには耳栓が効果的
以前テレビで紹介していた方法ですが、乗り物に乗車する30分前から、片方の耳に耳栓をすることで、平行感覚を麻痺させ、酔いにくくする効果があるとのことです。
簡単にできるので、持ち物に耳栓を用意しておくと良いですね。
片耳だけですよ。お間違えなく。
サングラスをかけると乗り物酔いしにくい
目に入ってくる景色の揺れを抑制する効果があります。
ただ、遠足や修学旅行などでのサングラスはなかなか難しいかもしれませんね。
ミント系の匂いを嗅いで気分をスッキリさせる
乗り物のニオイが苦手って方、多いですよね。特にバスは独特で、あれを嗅ぐと走る前から気持ち悪くなってしまいます。
そんなときハッカ油を少量を染み込ませたマスクをすれば、いやな乗り物の匂いも軽減できます。
ミント系の香りは神経をリラックスさせる効果があるので、鼻の下にチョンと塗っておくだけでもかなり違いますよ。
車内では文字を読まないようにする
揺れる車内で文字を目で追いかけていると気持ち悪くなってしまいます。
旅行のしおりや本を読む・ゲームや携帯を操作する、と言ったこと避け、なるべく遠くを見るようにこころがけましょう。
イヤホンで音楽を聴くと酔いにくい
音楽を聴くというのは、リラックスできるという他に、気を紛らわせられるという効果もあります。
個人的にはイージーリスニング的な聞き流せる音楽よりも、歌詞やメロディなど、しっかり聴き込めるような音楽の方がそちらに意識がいくので、より効果が高いと感じます。
なるべく手元を見ないよう、選曲は停車しているときにしましょう。
乗り物に乗ったらひたすら寝る
なんだかんだ言って、これが一番です。
眠っている間に目的地に着けば、こんな楽ちんなことはありません。
空腹だと目が冴えますので、そういった意味でも何かを食べておくというのは重要ですね。
酔い止めの薬を飲む
できれば乗り物に乗る前に服用しましょう。
乗り物酔いの原因のひとつに精神的なものがあげられます。
乗り物=酔う、という先入観や不安によって本当に酔ってしまうということがあるんですね。
薬の成分に効果があるのはもちろんなのですが、「薬を飲んだので大丈夫」という心理的効果もあります。
あと、眠くなる成分が入っているため、移動中に眠りやすいというのも結構重要かもしれません。
乗り物酔いしにくくなるトレーニングとは
よく言われることですが、乗り物酔いは三半規管のバランスの乱れによっておこります。
この三半規管を鍛えることで、揺れなどに強くなり、ある程度の乗り物酔いは克服できます。
簡単な方法として、真っ直ぐに立った状態で、その場で一定方向に10回程ぐるぐる周ります。
目が回りますので、回復するまで休憩します。
これを右回転・左回転を何回か繰り返す、というのを毎日続けます。
立ってするとフラフラになって危険という場合は、布団を敷いて寝転び、端からゴロゴロ転がって、反対まで行ったら元に戻ってまたゴロゴロ、というのでも構いません。
無理の無いよう、だんだん回数を増やしていってください。
ちょっと気分が悪くなるかもしれませんが、三半規管のトレーニングとしてかなり効果が期待できますよ。
乗り物酔いに効果的な食べ物と飲み物
食べ物や飲み物によっても乗り物酔いに効果的なものとそうでないものがあります。
細かな説明は割愛しますが、以下紹介しておきます。
乗り物酔いに良いとされているもの
これらのものは、気分的にスッキリするというのが主な理由ですが、生姜に関しては乗り物酔いに効果があるということが科学的に証明されています。
生姜には平衡感覚を司る機能への血液循環を良くし、平衡機能の乱れを抑え、嘔吐中枢の感受性を弱める作用があります。
生姜で乗り物酔いを防止するには、旅行の1~2日前から生ショウガ2.5グラムを絞ったショウガ湯を1日4回程度とるようにします。
ちなみに、ほとんどのジンジャエールはショウガ風味なので、ショウガとしての効果はありません。
あと自分の話で恐縮ですが、子供の頃、親の車に乗って出かけなければならないことがよくあり、乗り物酔いがひどかった私は必ずリンゴを1個持って乗り、それを車内で丸かじりして食べていました。
食べている間は不思議と酔うことが無かったのですが、食べ終わると気持ち悪くなるため、目的地に着くまで長い時間かけて少しづつ食べていた記憶があります。
なぜ酔わなかったのかはよく解りませんが、多分リンゴのスッキリとした香りと、かじって食べることに意識がいっていて、多少気が紛れてたのかもしれません。
乗り物酔いに良くないもの
これ以外でも、消化のよくないものや胃もたれしやすいものはやめておきましょう。
子供に教えたい乗り物酔いに効果的なツボとは?
手首のすぐ下のほうに「内関(ないかん)」という吐き気を静めるツボがあります。
手のひらを上に向け、手首のシワから指3本分くらいヒジ側寄りのところの真ん中の部分を指で押すようにします。
「ずっと押してられない」と言う場合は、ツボを押す構造になっている「乗り物酔い防止リストバンド」を利用するというのも効果的です。
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まとめ
乗り物酔いって本当につらいですよね。
でも、あらかじめ準備できることや対処できることはあります。
楽しい旅の思い出を作れるよう、今回ご紹介した内容をお子様に伝えて、不安を軽減させてあげてくださいね。