雛人形を処分する方法。供養するのはいつがいい?
2019/12/16
もう飾ることのなくなった雛人形、どうやって処分すればいいか困っていませんか?
思い出が詰まっているだけに、ゴミとして捨てるのは忍びないですよね。
ここでは雛人形を処分する方法と供養するタイミングなどついてご紹介しています。
雛人形を処分する方法
女の子が生まれると雛人形を飾ってお祝いをする習慣は現代にも受け継がれていますね。
しかしながら、娘の成長・結婚・住宅事情などの理由により、飾る機会がなくなったまま押入れの奥深くに眠っているといったケースも少なくありません。
人形には霊が宿るなどと言われているので、ゴミとして捨てるのも気がとがめますよね。
そういった思いから、なかなか処分に踏み切れずに今も家に残ったままになっているご家庭も多いのではないでしょうか。
人形を処分するにはいくつかの方法があります。順を追って見ていきましょう。
寄付をする
保育園や幼稚園、その他の施設などで、雛人形を提供してくれる人を探している場合があります。
地域の自治体に問い合わせしてみると、受け入れてもらえる施設が見つかるかもしれませんね。
また、発展途上国のための支援として、人形の寄付・リサイクルを行っている団体があります。
集荷費用がかかりますが、引き取られた人形はさまざまな形で再利用され社会活動に役立てられます。
国際社会支援推進会ワールドギフト
ネットオークションに出品する
雛人形は引き継ぐものではないという慣わしがあるため、積極的に買い取ってくれる業者はあまりないようです。
しかしネットオークションでは中古のものでも需要があるので、値段を気にしなければ買い手はつくでしょう。
また、雛人形に限らず日本の伝統的な人形は海外での人気も高く、そういった海外への転売目的でオークションを探している方もいます。
出品の時期は前年の12月から2月中頃が落札されやすいでしょう。
出品するには飾った状態の写真が必要なので、それなりに手間がかかりますが、撮った写真は思い出として残せますし、雛人形の見納めをするという意味でも良い機会なのではないでしょうか。
供養する
神社で供養する
神社の中には人形供養を行っているところもあります。
供養料がかかりますが、安心して送り出すことができますね。
まずは近くで問い合わせをしてみるのも良いのではないでしょうか。
供養料の相場は3,000〜10,000円とマチマチです。
ひな祭りイベントで供養する
千葉県勝浦市では、「かつうらビッグひなまつり」というイベントが行われています。
勝浦市の各地で行われる雛人形まつりで、全国から譲り受けた3万体以上もの雛人形が飾られます。
毎年4月初旬頃から雛人形の受付を行なっています。供養料は5.000円です。
供養代行サービスを利用する
なるべく手間を掛けたくない、という方には「人形感謝(供養)代行サービス」がおすすめです。
日本人形協会が日本郵政が提携した人形感謝(供養)の代行サービスで、電話かネットで申し込むと「お人形差し出しキット」というものが送られてきますので、人形をその箱に詰め、同梱のゆうパック専用伝票を貼って集荷依頼をして引き取りに来てもらいます。
後日、供養料の支払いをすれば完了。料金は一箱分で5.000円です。
送った人形は毎年10月頃に行われる「東京大神宮人形感謝祭」で供養されます。
注意どの供養でも、ケースや付属の飾りは引き取ってもらえないので、それらに関しては各ご家庭で粗大ごみ・燃えないごみ、として出すなど、お住まいの地域のルールにしたがって処分しましょう。
雛人形を供養するのはいつがいい?
「雛人形を早くしまわないとお嫁に行き遅れる」と言われています。
お雛様のような幸せな結婚ができるようにといった願いを込めて、「早く片付ける」=「早く嫁に出す」という風に言われるようになったとされています。
また雛人形は女のこの身代わりとも言われています。
そういった意味からも母から娘に引き継ぐものではないという考えもあり、いつかは処分しなければいけない時期がやってきます。
事情は人それぞれですね。
飾らなくても思い出として持っておきたいという気持ちがあれば、それも良いと思います。
反対に、保管場所に困り処分したいと感じれば、その時がお別れの時期なのかもしれません。
「いままでありがとう」といった感謝の気持を込めて送り出してあげましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
処分の仕方として
という方法をご紹介させていただきました。
そして「処分を考えるようになった今がその時」なのかもしれません。
思い出の詰まった雛人形を手放すのは寂しいかもしれませんが、最後にきちんとしたかたちでお別れができればいいですね。