喪中に節分の豆まきしてもいい?その意味/してはいけないことって?
2019/12/04
節分の恒例行事といえば豆まき。
鬼のお面をかぶって子供といっしょに「鬼は~外、福は~内」と豆をまく、楽しそうですね。
でも喪中の場合はどうしたらいいんでしょう。
「やっぱりやらないほうがいいのかな?」
「豆まきってどういう意味があるの?」
「そもそも喪中にしてはいけないことって何?」
ここではこれらについて解説しています。
喪中でも節分の豆まきをしてもいいの?
喪中でも厄祓いの行事として節分に福を祈り、豆をまいたり恵方巻きを食べたりする事に何ら問題ありません。
節分はお祝い事ではなく「厄祓い」することで、新しい年の無病息災を祈り、良いことを引き寄せようという、いわば願い事です。
同様に、忌中でも問題はないのですが、実際のところ忌中の期間というのは悲しみが癒えておらず、なかなか気持ちに余裕が持てないことのほうが多いので、無理にする必要はありません。
ご自分の気持ちに従い判断しましょう。
節分に豆まきをする意味
節分とは「季節を分ける」というところから来ています。
春の始まりとされる立春の前日を表し、邪気が生じるといわれるその季節の変わり目に、その邪気祓いの行事として豆まきが行われるようになりました。
宇多天皇の時代に、都を荒らす鞍馬山の鬼に対して豆を投げつけ鬼の目を潰して災厄を逃れた、という伝説が始まりと言われています。
節分に鬼をめがけて豆を撒くというのはここから来ているんですね。
「鬼は~外、福は~内」と声を発しながら炒り豆を撒いて邪気を祓い、撒き終わった後は自分の年齢の数より一つ多く豆を食べます。
「この一つ多く」というのは新しい年の分、と言われていますが、地方によってそのままの数だったり2つ多めだったりとさまざまです。
喪中にしてはいけないこと
身内が亡くなってから1年間を喪中と言いますが、その喪中の中でも喪に服する意識の強い四十九日にあたる「忌中」の期間は、神社への参拝と結婚式の参列は避けるのが一般的です。
四十九日が過ぎたあとの喪中の期間に関して、してはいけないというのは実はそれほど多くなく、年賀状を送る事と正月飾りを飾る事を避けるぐらいです。
しかし喪に服して悲しみを偲んでいる期間ということで、当面は大っぴらなお祝い事を避けるかたもいらっしゃいます。
四十九日が終わったとはいえ、まだ悲しみが癒えない2、3ヶ月目と比べ、ほぼ1年が経とうとする12ヶ月目では同じ喪中でも気持ちに違いがあるはずですので、忌中期間以降の行動の是非ついては、ご自身の気持ちを考慮した上での判断で大丈夫です。
ただ、喪中期間の身のおき方については、その土地の風習や考え方などによってもさまざまですので、周りとの兼ね合いなども考慮して行動されるのがベターです。
喪中の豆まきについてのまとめ
いかがだったでしょうか。
一般的な喪中の慣わしというはありますが、人それぞれ宗教も違えば、喪に対する捉え方も違ったりします。
元々は身内を失った悲しみのため気持ちに落ち着きが戻るまでの間、華やかなお祝いごとなどから距離をおく、というものです。
喪中だからという理由だけで何々をしてはいけないうのは違和感がありますし、喪中が開けても前向きになれず、まだ祝い事をする気分ではないという場合もあるでしょう。
いずれにしても最終的にはその時のご自分の気持ち次第ということですね。