犬が夏バテで食欲がない!症状と対策/熱中症に注意!
2016/10/22
最近、飼っている犬の食欲がない、なんだか元気が無い、なんてことはありませんか?
それは夏バテのせいかもしれませんね。
ワンちゃんたちペットにとって、夏の暑さは人間以上こたえるものです。
ここでは、犬が夏バテで食欲がないなどの症状が見られるときの、対策と解消法についてご紹介しています。
犬が夏バテで食欲がない
年々暑くなる日本の夏、ワンちゃん達 ペットにとってもつらい季節です。
真夏でも、あんな毛皮をまとっているんだから暑くて当然ですね。
また人間のように汗をかいて体温を下げるとか、サウナで気分をスッキリさせる事もできません。
こういった日が続くと夏バテ状態になり、食欲が無くなります。
人間だって、そうめんやざる蕎麦くらいしか受け付けなくなることありますもんね。
でも、こういった犬の食欲不振も、人が暑さを感じていないときには、その原因が夏バテによるものだと気づかないこともあるので、注意が必要です。
夏バテになったら、食欲がなくなる以外にも色んな変化が現れますので、そういうサインがあれば適切な対処をしてあげなければいけません。
犬が夏バテになったときの症状と対策
症状と言っても、基本的には人間と同じと思って間違いありません。
夏バテの症状
- 食欲がない
- なんとなく元気がない
- からだが熱い
- 散歩に行きたがらない
- 歩き方がフラフラしてる
- ハアハアと呼吸が荒い
夏バテの対策
- 食事
いつもドライフードを与えている場合、水分不足で食べにくかったり、そのもの自体に食欲がわかなかったりすることがあります。
そんなときはウェットフードにしてみると良いかもしれません。ウェットフードは水分量も豊富なので食べやすく、食欲の増進が期待できます。
いきなり切り替えるのが不安な場合は、ドライフードにウェットフードを混ぜるか、無糖ヨーグルトをかけてあげるとよいでしょう。また鶏のささみや胸肉を茹で、細かく裂いたものを汁ごとドライフードにかけると喜んで食べてくれる場合もあります。
ウェットフードは夏場は特に傷みやすくなりますので、出しっぱなしは禁物です。
食事時間を決め、残した場合はすぐに片付けるようにしましょう。 - 水分補給
水分補給は体温の管理をする上でとても大切です。
いつでも水が飲めるようにしてあげるのはもちろん、日差しでお水が熱くならないよう日の当たらないところに置き、小まめに新鮮なものと交換するようにしましょう。その際、1箇所ではなく複数の場所で水が飲めるようにしてあげると、飲みたいと思ったときにすぐ飲めるため、摂取できる水分量を増やすことができます。
また、きゅうりや氷などをあげるのも良いです。
ただし、与え過ぎは下痢の原因になりますので注意しましょう。 - 日中の暑さ対策
外で飼っている場合は犬小屋の設置場所に気をつけましょう。
直射日光が当たる場所は避け、できるだけ風通しの良い場所に置くようにします。
どうしても日光が当たってしまう場合は、すだれやビーチパラソルなどで日陰をつくってあげましょう。
また、屋根の色やハウス自体の色を白くするだけで中の温度は全然違ってきますよ。室内でも油断は禁物です。
閉めきった熱のこもった部屋にいると熱中症になってしまいます。
窓を開けて風通しを良くするか、エアコンで室温や湿度の調整をするなど、快適に過ごせるような環境にしておくことが大切です。かといってクーラーをかけ過ぎると、それはそれで夏バテの原因にもなったりしますし、お腹をこわして下痢などの症状を引き起こすことにもなりますので、このあたりの加減が難しいところですね。
- 散歩時の暑さ対策
日中のアスファルトは思った以上に熱いものです。
お散歩が大好きなワンちゃんでも、裸足でのアスファルトはつらいかもしれません。
火傷の危険性もありますし、地面近くの輻射熱や太陽の反射はかなりのものです。
できるだけ日陰を通るコースや、地面が土のコースを通るようにしましょう。また、朝早い時間か、日が暮れてから行くようにすれば気温や地面の温度も下がっているので安心です。
- 冷感グッズを利用する
ウォーターマットやアルミボードなどを利用すると良いでしょう。
感触の好き嫌いがあるので、なかなか乗ってくれなかったりするかも知れませんが、その上に座らせて撫でてあげるなどし、そこがヒンヤリとして気持ち良い場所であることをわからせてあげるようにしましょう。 - 毛をカットする
毛足の長いワンちゃんは元々寒い地域のものが多く、暑さに強くありません。
夏場はサッパリと毛を短めにカットしてあげるだけで、身体の涼しさが全然変わってきますよ。
犬の夏バテ 実は熱中症かも
この時期になると熱中症で救急搬送される人が続出します。
ワンちゃんも例外ではありません。
犬は人以上に熱中症になりやすく、4月や5月といった、まだ暑くなりきっていないときからその対策は必要になってきます。
また、熱中症になりやすいのは日差しの強い日中ばかりとはかぎりません。
湿度の高い熱帯夜のような日が続くと身体に熱を溜めやすくなり危険です。
夏バテの症状にくわえ、下痢や嘔吐、けいれんなどの症状が現れた場合は熱中症が疑われます。
非常に危険な状態なので、一刻も早く獣医さんに連れて行き診断を受けるようにしてください。
- 病院に行くまでの応急処置
まずは涼しい場所に移動させ、濡らしたタオルで首や後ろ足の付根付近を冷やし、体温を下げるようにしましょう。
脱水症状になっていますので薄めの生理食塩水かスポーツドリンクを与えると良いでしょう。
- 熱中症になりやすい犬種
ハスキー犬やボルゾイなどの北方原産で被毛が厚いタイプの犬種は寒さにはめっぽう強いのですが、暑さは苦手です。
また、パグやブルドッグなどのような頭から鼻までの距離が短い犬、いわゆる短頭種といわれるタイプは、その呼吸のしづらさから熱中症になりやすいと言われています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
暑くなると体調を崩しやすくなるのは人間も犬も同じですね。
犬は言葉を喋れないので、飼い主がその体調変化を見逃さないようにしてあげることが大切です。
いつもと違うと感じたときは夏バテのサインかもしれません。
うまく対処をしながら、この暑い夏を乗り切っていきたいですね。