うなぎの夏バテ防止効果!栄養成分とは?天然と養殖の差は?
2016/10/22
暑い夏は、ついついサッパリとした食事になりがちですが、こんなときこそ栄養価の高いものを食べて夏バテ防止に備えたいものです。
そこで思い浮かぶのが「うなぎ」ですね。
一般的に夏バテ防止に効くといわれていますが、それって何故なんでしょう?
本当に効果はあるの?
どんな栄養が含まれているの?
天然と養殖とでは、その効果に違いはあるの?
ここではこれらの疑問についてお答えします。
うなぎは夏バテ防止に効果あり?
「土用の丑の日、うなぎの日。食すれば夏負けすることなし」
これは江戸時代、うなぎが売れない夏の時期に、なにか繁盛させる良い方法はないかと、うなぎ屋から相談を受けた平賀源内が、万葉集の一節からヒントを得て考えたとされるキャッチコピーです。
「丑の日は”う”から始まる物を食べると夏負けしない」という言い伝えがあったことから、これが大ヒット。
他のうなぎ屋もこぞって真似をすることで、瞬く間に全国に広がったと言われています。
このように、元々はうなぎ屋救済のためのアイデアだったわけですが、実はうなぎが夏バテに効果があるというのは、あながち間違いではありません。
夏の暑い時期に栄養豊富なうなぎを食すことは、疲労回復など、健康維持をする上でとても役立ちます。
栄養豊富一と口に言っても、その成分はいろいろ。
具体的にはどんな栄養が含まれているのでしょうか?
次の章でくわしく見ていきたいと思います。
うなぎに含まれる夏バテに効く栄養成分とは?
うなぎは古くから薬としても使用されており、滋養強壮に効果があるとされています。
また、うなぎの表面のヌルヌルした部分には胃腸の粘膜を保護する「ムチン」という成分が含まれており、夏の弱ったお腹には最適です。
そんな栄養が豊富に含まれているうなぎですが、これ以外にもたくさんの栄養素が含まれています。
まずは特筆すべきはビタミンAです。
ビタミンAは目や肌に良いとされ、美容にも用いられることでも有名ですが、さまざまな病気の予防に役立つなど、日常生活において元気の元とされています。
そんなビタミンAですが、一人前程度のうなぎの蒲焼を食べることで、なんと1日に必要とされるビタミンAの約3倍もの量が摂取できます。
それ以外にも、ビタミンB、ビタミンD、ビタミンE、タンパク質、鉄分、カルシウムなどが豊富に含まれています。
さらに、サプリメントで有名なDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)も、うなぎの脂肪分に含まれているんですね。
このDHA・EPAと呼ばれる多価不飽和脂肪酸は
- 認知症の予防
- アルツハイマーの抑制
- 動脈硬化の改善
- 花粉症や・アトピーなどのアレルギーの改善
- 中性脂肪を減らし、血液をサラサラにする
- がんの予防
- 肌トラブルの改善
など、さまざまな効果が期待できます。
うなぎって天然と養殖によって栄養も違うの?
現在扱われているうなぎは、ほぼ全て養殖といっても間違いありません。
昔は主流だった天然うなぎですが、今は全体の約0.3%未満と言われています。
含まれる栄養価は、天然物でも養殖物でも違いはありません。
ただ、生き物ですから育った環境や時期などによっての差異はあると思います。
ちなみに味はかなり変わると言われています。
天然はやはり泥臭さが残り、身や皮も固めです。
これを、「爽やかな川の風味」「身がしまって歯ごたえがある」と好む方もいます。
養殖は、管理がしっかりしているところのものであれば、脂肪分などは調整できますし、
また、出荷前には1日以上エサ立ちし、臭みを抜くのが一般的です。
こうすることで、臭みも無く、身がふっくらし、脂が乗った状態で出荷できますので、天然より養殖のほうが好きという方が多いのもうなずけますね。
ただ、、残念ながら先の理由から、現在は天然物と食べ比べることはなかなか困難ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
うなぎが夏バテに効果があるというのは、ちゃんと根拠のあることだったんですね。
栄養価が高いことも魅力ですが、なんといってもあの美味しさはたまりません。
最近は値段が高くなり、なかなか手が届きにくい高級品になってしまいましたが、出来れば年に1回くらいは食べたいものですね。