おみくじの平の本当の意味・読み方/順番的な平と吉の関係とは?
2019/11/27
友達数人で初詣、今年最初の運試しとばかりに みんなでおみくじを引くことに。
大吉が出たらガッツポーズ、凶が出たらガッカリのポーズ、なんと出るか?
ドキドキしながらおみくじを開けるとそこには「平」の文字が。
平? 平って何?
どういう意味?
そもそもなんて読む? へい? ひら? たいら?
どういうポジション? 吉よりいい?悪い?
たいしたリアクションもとれず、イマイチ嬉しくもなく悲しくもなく。
でも、なんか気になる。
なんだよ「平」って!?
おみくじ引いたら平が出た。平って何?どういう意味?
一般的に「平」とは「波風の立たない穏やかな状態」のこと。つまり「平穏」という意味です。
ちなみに現在、この「平」を使っている神社はあまり多くありません。
またその神社によって多少意味合いが変わってきます。
- 氷川神社(埼玉県)
「平穏で穏やかな状態なので今の状態が保つのが良い」
- 下鴨神社(京都府)
「のぼりでもくだりでもなく普通であること」
- 石清水八幡宮(京都府)
「吉と凶が判別しにく状態であるが、運気が安定している状態なので今の状態がしばらく続く」
- 住吉大社(大阪府)
「良くも悪くもなく凶よりは上」
- 戸隠神社(長野県)
「吉と凶の間になり中吉や半吉とも違う」
- 厳島神社(広島県)
「吉でも凶でもなく波風の立たない穏やかな状態」
- 金刀比羅宮(香川県)
「大吉・吉・平・小吉・末吉、つまり吉と小吉の間」
おみくじの平って、なんて読むの?
「たいら」と読みますが、場所により「へい」「ひら」と読む場合もあります。
元々この「平」とは十二直から来ています。
- 建(たつ)→「万物を建て生じる日」
- 除(のぞく)→「障害を取り除く日」
- 満(みつ)→「全てが満たされる日」
- 平(たいら)→「物事が平らかになる日」
- 定(さだん)→「善悪が定まる日」
- 執(とる)→「執り行う日」
- 破(やぶる)→「物事を突破する日」
- 危(あやぶ)→「物事を危惧する日」
- 成(なる)→「物事が成就する日」
- 納(おさん)→「物事を納め入れる日」
- 開(ひらく)→「開き通じる日」
- 閉(とづ) →「閉じ込める日」
※ 十二直とは暦注の一つであり、昔は吉凶をこの12種類で表しており、「平」が入っているのはそのときの名残です。
おみくじの順番的には平って吉より上?下?
一般的に「平」の扱いは「吉」と「凶」の間です。
つまり「平穏」「普通」「波風の立たない穏やかな状態」というような事なのですが、実はこの「平」のポジション、神社によって若干違ってくる場合があります。
「平」も「凶」も入っている場合、「平」=「良くも悪くもなく今と同じ状態」つまり「普通」という意味なのですが、
「平」は入っているが「凶」を入れていない場合もあり、このとき「平」=「凶」の意味になります。
ちなみに「凶」よりも気をつけたほうがよいとされる「大凶」に関してはこちらを参考にしてみてください。
参考記事■おみくじで大凶が出た。確率高いのは大吉or大凶?二回引くのはアリ?
■厳島神社のおみくじの種類/意味と内容、順番や確率について。
まとめ
いかがだったでしょうか。
考えてみれば「平穏で穏やかな状態」なんて、ある意味幸せなことですよ。
そうは言っても今年の運勢が「普通」って、なんだかなぁ、という感じかもしれませんね。
でも、めったにお目にかかれないものです。ある意味貴重で運がいい(?)とも言えますよ。
また、引いたおみくじが「平」だったなんて、オモシロ話の格好のネタになりますね。
案外そういうポジティブな気持ちが良い運勢を連れてくるものですよ。