ブヨに刺されて腫れたときの対処法。冷やす?温める?検証結果は?
ブヨって知ってますか?
すごく小さな虫なんですが、刺されるとものすごくかゆいんですよね。
しかも腫れや痛みがともなうため、とりあえずなんとかしようとネットで検索するんですが「冷やす」「温める」など真逆の対処法が紹介されているため、どっちが本当なのか迷ってしまいます。
前回刺された時はお医者さんのアドバイス通りに保冷剤で冷やしたんですが、さらに色々と調べている内に、新たな「温める派」の有益な情報を入手。
今回、幸か不幸かまたブヨに噛まれてしまったため、それを検証してみることにしました。
ブヨに刺されて腫れたときの対処法
虫刺されで腫れがひどい
またヤラれてしまいました。
しかも、ウォーキング中に立ち寄った公園でのストレッチ中という、前回ブヨに刺された時と全く同じシチュエーション。
あのときはエライ目にあったので、もうコリゴリと思ってたんですが。。不覚です。
今度は内もも部分。真っ赤でパンパン、見事なまでに腫れ上がってしまいました。
最初はブヨとは気づかないでいた
その日は朝から快晴。11月半ばとは思えないほどの陽気で、ウォーキングを終えて公園に到着した時にはもう汗だく。
ジャージの上を脱ぎ、スソをまくり上げ、爽快な気分でストレッチを始めました。
で、なんとなく太ももがくすぐったかったので、ほとんど無意識でパシッと叩いたんですが、ふと見るとその部分に血と潰れた虫の脚らしきものが。
「蚊か」
まあ、刺されてしまったことは悔しかったですが、こんな季節まで生き延びている蚊がいたという事に少し驚いたくらいで、
「ふ、最後の晩餐になったな」
と、その時はたいして気にも留めませんでした。
その後も特に痒くなることもなかったので刺された事自体忘れてたんですが、夜お風呂に入ろうとズボンを脱ぐ際、ふと足に違和感を感じました。
やけに赤く腫れている。しかも随分と大きい。
全体的に盛り上がったその部分はしこりのように固くなってます。
例えるなら、3日間くらい冷蔵庫に放置された大福餅みたいなカンジとでも言いましょうか。
嫌な予感がします。
- 半日以上遅れて現れる症状
- はっきりと分かる噛み口の跡
- 異様に熱を持った患部
- 蚊に刺された時とは一線を画す不自然な腫れ方
手でそっと触った瞬間に全てを悟りました。
「またオマエか!」
もう断定してもいいでしょう。
ブヨのしわざに違いありません!
ブヨに刺されて腫れ上がった足の写真
今回も画像をのせておきます。脚のうしろ側から撮った写真です。
いつもながらお見苦しくてすみません。
今回刺されたのは太ももの内側部分。
写真では分かりづらいですが、触ると熱くてパンパン。中央部は固いです。
ちなみに、下のふくらはぎ中央のうっすら黒ずんでいる部分は前回刺された箇所。
年齢的に傷が治りにくくなっているせいか、まだ跡は消えてません。
それにしても前回刺されたのって半年以上前なんですけどね。
ブヨに噛まれたらとにかく痒い
それにしても痒い。
何もしなくても痒いけど、しゃがんだら膝の裏にズボンの布がギュッとなって死ぬほどカユイ。
メッチャ掻きたいけど掻いたら悪化するのがわかってるから掻けない。
「ぐぬぬ、ブヨのヤロー・・」
フツフツとブヨへの恨みが湧き出てきます。
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痒みだけでなく痛みも
ブヨに噛まれた場合、蚊やダニと決定的に違うのは、痛みをともなうということです。
噛まれた箇所自体の痛みはほとんど無いんですが、筋肉がこわばるため突っ張るような痛みがあります。
そのため、歩くとき刺された方の足に体重がかかるたびに何とも言えない重い痛みが襲ってきます。
この薬を使ってみることに
やっぱ病院へ行ったほうがいいかな?
でもいい年して「公園で虫に刺されました」っていうのも子どもみたいで恥ずかしいしな。
しかも2回目だし。「またですか」って思われそう。
んー、どうしようかな。
そうだ、前にもらった塗り薬が確かまだ残ってたはず。
「デルモベート軟膏!」
ステロイド剤としては最強の「1群」に分類されるデルモベート。
前にもらっていた2本の内の1本、丸々使わずに残っていたものです。
一応劇薬指定されているので蚊に刺されたくらいじゃ怖くて使用できず、もういらないかなと思ってたんですが、とっといてよかったです。
ブヨに刺されたら冷やす?温める?
さて、本題はここからなんですが、前回ブヨに刺された時にいろいろネットで検索してみると「冷した方がいい」という情報と「温めた方がいい」という真逆の情報があって、どちらを信じていいかわからなかったんですが、お医者さんに聞くと保冷剤などで冷やしてくださいとの事だったんですね。
なので前回の記事の中で「冷やして大丈夫ですよ」とお伝えしたんですが、今回さらにいろいろ調べてみたところ、興味深い情報を仕入れることができました。
ブヨに刺されたら温めるといい?
そこに書かれてあったのは、実際ブヨに刺された時に温めることで治すことに成功したという実例。
- 虫刺されのアレルゲンは皮膚の中にあるので簡単には取り除くことが出来ない
- ブヨの体液はタンパク酵素のため40度以上の高温で変性する
- シャワーで、我慢できる限界くらいの熱いお湯をかけ続けることで痒みがおさまり、さらに数日続けることで完治した
というもの。
そこに書かれている内容も、実際の検証に基づいたものであることから かなり信ぴょう性が感じられます。
熱いシャワーか~。いや、体質にもよるだろうし。ヘタすると悪化するかもなぁ。でも、
「やってみよかな」
すでにブヨに刺されてから2日経ってしまってますが、大丈夫でしょうか?
実践~結果
その日は湯船には浸からずシャワーだけ。
まず先に頭や体を洗う等の作業は全て済ませておいてから、いよいよシャワーによる熱湯療法に挑戦です。
いきなり高温でトライするのはちょっとコワイので、まずは通常の温度で。
「シャーーーー」
シャワーの水圧が患部を刺激します。
「んー、痒いような、それでいて気持ちいいような。」
徐々にお湯の温度を上げていきます。
「おー!きたー!、んぐー、効く!これは効ぐ!!」
猛烈な痒さが襲ってきます。
そのたまらなく痒い部分をシャワーで掻いているような、高温のお湯がたまらなく刺激的です。
さらに温度を上げてみます。
「んぐおぉぉーー!!これは!んぐー!、これわぁぁー!!」
口の端からヨダレが出そうです。いや、出てたかもしれません。
「いけないんだぁ~~、ほ、本当は、こんなことしちゃ、い、いけないのに~~!!」
お医者さんの「保冷剤で冷やすといいですよ」という言葉が一瞬頭をよぎります。
しかし、その罪悪感とはうらはらに、手に持ったシャワーヘッドはさらに効果的な距離と角度を探り続けます。
3分ほども当て続けたでしょうか。
ある瞬間からふと「かゆい」という感覚が消えました。熱さで皮膚がマヒしたのかもしれません。
「ふー」
シャワーを止めて見てみると、太ももの内側はもう真っ赤っ赤。
そして明らかに赤い部分は広がっています。触ってみるとすごく熱い。
当たり前ですね。熱いお湯を当ててたんですから。でも不思議と痒さは感じません。
「ひょっとして本当にかゆみが消えた?」
ちょっと期待しながらもまだ半信半疑だったのですが、その後、お風呂から上がったあともなぜだか全然痒くありません。
ひょっとしたらこれは本当に効いたのかもしれません。
デルモベートは塗るべきか
参考にさせていただいた記事では「お湯のあとにステロイド剤などの虫刺されの薬を塗っておく」とありました。
しかしデルモベートとは書いていません。
この、お湯で刺激しまくった真っ赤な状態の肌に、本当にデルモベート軟膏を使用してもいいものでしょうか?
くどいようですが、デルモベートは劇薬です。もし塗って変なことになったらと思うと怖かったんですが、結局塗ってみることにしました。
翌日の状態
触るとまだ固いですが、痒み自体はかなりおさまってる気がしました。
さすがに、歩いた時などにズボンに触れると思い出して痒くなりますが、昨日までの痒さとはレベルが違います。
痛みに関しては、なんとなくズキッとする感覚が残ってたんですが、それは痛みが増したとかではなく、痒さが消えたので逆に痛さだけがクローズアップされている感じです。
とにかく前日よりも全然マシになったのは間違いありません。
ただ、夜になるとまた痒みが戻ってきました。
参考記事にも「時間が経過するとまたかゆくなってくる」とありました。
やっぱり数日続ける必要があるのかもしれません。
さらに続けてみた結果
最初のシャワーの後、思いのほか痒みがおさまったため、その後3回(計4回)同じようにおこなってみました。
結果としては1回目より2回目、2回目よりも3回目と、回を重ねるごとにに痒みと腫れが引いていきました。
中央の大福餅的なしこりも小さくなっています。
かえって悪くなる可能性も多少覚悟はしていたんですが、意外にも治りが早く正直びっくりしてます。
関連記事まとめ
いかがだったでしょうか。
前回に刺された時は ちゃんとお医者さんに行き、もらった飲み薬を飲んで、塗り薬も塗って。
それでも腫れがひくまでには半月以上かかってしまいました。
かゆみが完全になくなるまでは冗談抜きで3ヶ月くらいかかりました。
ところが今回、思ってた以上にかゆみや腫れのおさまりが早く、前回のような辛い思いをせずにすんだという、この結果にかなり驚きました。
熱いシャワーをかけるという一見荒行の様にも感じる方法ですが、ひょっとしたら理にかなっているのかもしれません。
ただ、この結果に関しては、刺された箇所が筋肉の少ない内もも部分だった事が関係しているのかもしれませんし、注入された毒素の量が少なかったという事も考えられます。
今回はあくまで自分の場合の実践結果ですし、必ずしもこれが正しい治し方とは限らないため、公表しようかどうか迷ったんですが、前回とは別の処置を取ったことで違った結果になったので、こういった例もあるんだいうことをお伝えしたくて書くことにしました。
症状がひどい場合や不安がある方は、まず皮膚科を受診するようにしてくださいね。