乾燥肌によるかゆみの改善方法。保湿の仕方とスグに治す方法
2018/11/26
身体の水分や油分って、どうしても年齢とともに減ってきますよね。
特に冬の寒い季節などは空気の乾燥とともに肌の水分も失われて、体が痒くなりやすくなります。
ここでは自らの経験を元に、乾燥肌による痒みの改善方法や保湿の仕方、かゆくて仕方がない時に治す方法をご紹介しています。
乾燥肌によるかゆみの改善方法
冬になると体がかゆい
暖かい時期は湿度も高く、汗をかいたりすることで自然と肌が潤っているんですが、冬場は汗もかきませんし、エアコンの暖房などの影響ですぐに手足がカサカサになりがち。
この部屋の乾燥というのが思っている以上に曲者で、そのままにしてるとどんどん肌の水分が奪われてしまいます。
最初は手足だけだったはずのカサカサが顔やカラダ全体に広がってきて、体のあちこちがかゆくって、常にどこかをポリポリと掻いていないと気がすまなくなるんですよね。
体質を改善するため、まずは簡単にできて効果が現れやすい普段の生活習慣と環境の見直しから始めてみましょう。
部屋の湿度を保つ
部屋ですごしている時間や寝てるあいだなど、体の水分は知らず知らずのうちに失われていきます。
特にエアコン等の暖房には要注意。お肌も乾燥しますし喉も痛めます。
自分は喉が弱いんで、乾燥するとすぐに喉がイガイガになってしまうんです。
咳が出てオエッっとなるのがイヤなのでお部屋の乾燥には特に気をつけるようにしてます。
乾燥対策には加湿器が効果的
一番簡単に部屋の湿度をコントロールできるのが加湿器です。
乾燥肌対策に役立つのはもちろん、喉や目も乾燥から守ってくれますので1台あるととても便利ですよ。
ちなみに加湿器にはスチーム式、超音波式、気化式、ハイブリッド式などのタイプがあります。
いずれもメリットとデメリットがあるんですが、手軽さという点では超音波式がおすすめ。
イニシャルコスト、ランニングコストともに安いですし、音が静かなので夜寝るときにつけっぱなしでも気にならないというのもポイント。
デザインがおしゃれなものが多いので選びやすいと思いますよ。
洗濯物を部屋干し、もしくは濡れタオルを掛けておく
加湿器がない場合は、とりあえず濡れたものを部屋に掛けておくのが効果的です。
簡単なのは洗濯物の部屋干し。
エアコン使用時なら、案外ベランダに干すよりも早く乾きますし、衣類自体も冷たくなりません。
洗濯物がないときは、お風呂あがりに使用したバスタオルや軽く濡らしたタオルをハンガーなどに掛けて吊るしておくだけでもOKです。
乾燥肌の保湿の仕方
乾燥肌はワセリンで保湿
ワセリンって、ボクサーの止血用だと思ってませんでした?
(え、思ってない?)
これがね、なかなかいいんですよ。
朝、服を着替える時のついでに、乾燥がひどい手や腕、肩、スネなどに重点的にすり込むように塗ってました。
少しベタベタするんで、その点が気になるという方もいらっしゃるかもしれませんが、自分は手のひらがカサカサなので多少ベタベタするくらいでちょうどいいんです。
そのほうが本のページもめくりやすいですし、スーパーの袋が開けれずにイライラする事もありません。しばらくすれば馴染んできてちょうど良くなりますしね。
ワセリンって、使う場所を選ばないので顔や目の周りなんかに塗っても全然大丈夫ですし、そのまま唇に塗ればリップの代わりにもなります。
これでもう笑った瞬間にパリっと唇が割れて痛い思いをしなくてすみます。
あと、かかとのガサガサ対策に使っている人や、中には髪の毛の整髪に使っているという人もいるくらい万能に使えます。
ひとつ持っておくと重宝しますよ。
お風呂上がりの乾燥対策
お風呂上がりに体が痒くなることありませんか?
身体をリラックスさせてくれるはずのバスタイムですが、間違った入浴法で知らず知らずのうちにお肌を痛めてしまっているのかもしれませんよ。
熱いお湯に長時間浸からない
寒い冬場などは熱めのお湯で芯から温まりたくなりますよね。
でも熱すぎるお湯は体に必要な油分まで落としてしまうため、しっとり感の無いカサカサ肌に。
体のかゆみを熱いお湯の刺激で紛らわそうとしてる人、ダメですよ。
お湯の温度は38~39度くらいが適温。40度以上では高すぎです。
また、身体が温まりすぎるとお風呂からあがった後、肌がものすごいスピードで乾燥してしまいます。
くれぐれも熱湯と長風呂には注意しましょう。
(心臓にも負担がかかりますしね。)
ボディーソープや石鹸は低刺激性のもので
ボディーソープを使うなら低刺激性の物がおすすめです。
ボディーソープって、泡立ちがいいほうが良く洗えてる感じがしますし、ふわふわして気持ちいいんですが、中には体の油分を取りすぎてしまうものもあるんです。
洗浄力の高いボディーソープや石けんは、乾燥して弱ったお肌をさらに痛める結果になります。
実は大抵のからだの汚れって、お湯だけでも落ちるんです。
なので、お肌を乾燥から守るという意味では、ボディーソープや石鹸を使わないことが一番なんですが、「それでは洗った気がしなくて気持ち悪い」という場合はできるだけ低刺激性のものや無添加のものを使用するようにしましょう。
身体を洗うときは手で洗う
ナイロンタオルやボディーブラシはお肌を痛める原因になります。
ナイロンタオルって、痒いところを掻いてるみたいで気持ちいいんですけどね。特に荒目のやつなんか。
すごくよくわかるんですが、でもあとで余計に痒くなるのでガマンガマン。
身体を洗うときはよく泡立てた石鹸を手のひらに取り、やさしく撫でるように洗っていきます。
背中などの手が届きにくいところは、手の甲でやると洗いやすくなりますよ。
どうしても手が届かないところは、できるだけ柔らかいタオルでやさしく洗うようにしてください。
くれぐれも洗いすぎやこすり過ぎはNGです。汚れが気になる部分以外はできるだけさらっと洗うようにしましょう。
一番風呂を避ける
水道水に含まれる塩素は肌荒れの原因の一つ。
一番風呂より二番風呂のほうが、先に入った人の肌から出たタンパク質や脂質が塩素と結合するため塩素が少なくなります。
とは言え、一人暮らしの方や家族との時間が合わないという場合もありますよね。
そんなときは、スプーン1杯のレモン汁をお風呂のお湯に入れると塩素を減らしてくれるので、二番風呂と同じ状態のお湯になります。
ゆず湯なんかもいいですね。
入浴剤で過乾燥を防ぎお肌をシットリと
乾燥肌の方には保湿効果のある入浴剤がおすすめです。
入浴剤は主に、”保湿成分や美肌成分を含んだスキンケアタイプ”と”発汗を促すタイプ”のものとに分かれます。
肌の乾燥が気になる方はもちろん保湿成分が含まれているタイプのものを使用するようにしましょう。
また、できるだけ刺激性が少なく、香料や着色料を使用していないものを選びたいですね。
目的に合った入浴剤を使うと、お風呂上がりのコンディションがびっくりするくらい違いますよ。
また、お風呂から上がる際は 体についた入浴剤の成分をシャワーなどで流してしまわないようにしましょう。
お風呂あがりに体を拭くときはゴシゴシこすらない
お風呂からあがる時、バスタオルで体をゴシゴシ、頭をワシワシ拭いていませんか?
これをすると、弱った皮膚や頭皮をさらに傷つけてしまいます。
拭くときは、やさしく押さえながらタオルに水滴を吸収させるようにしましょう。
お風呂あがりにはオイルかローション
お風呂あがりにしっとりしてるのは最初だけ。温まった肌からはどんどん水分が蒸発していきます。
しかもお風呂に入る前よりも油分が失われているため、あっという間にカサカサになってしまいます。
カサカサ防止にはボディーローションかボディーオイルなどをつけて保護しておくようにしましょう。
「無印良品のホホバオイル」なんかだとサラっとした感じで全然ベタベタしません。
お風呂からあがって体を拭く前の濡れた状態で塗ると少量でもよく伸びますよ。
これで頭皮のマッサージもできるので、ついでにやっておくと頭がかゆくなりません。しかも髪の毛がツヤっとします。
ちなみに「ジョンソンのベビーオイル」もよく似た使い心地。
サラサラ感はホホバオイルのほうが上ですが、値段が安いのでコスパを求めるならこっち。
乾燥肌をてっとり早く治す方法
地道なスキンケアが大切なのはもちろんですが、
「とりあえず今スグ何とかしたい!」
「一刻も早くこのかゆみから開放されたい!」
ってとき、ありますよね。
すでに肌が粉を吹いてしまっているような状態だと、皮膚が改善するまでにはそれなりに時間がかかりますし、痒さのあまり我慢できずに掻いてしまったりすると、そこが傷になりさらに痒さを引き起こす原因となってしまいます。
自分の場合もそうだったんですが、夜寝る時、布団に入ると痒くて仕方がないんですよね。
もう背中から手から足から、我慢できない痒みに掻かずにはいられなくって、
「掻く」→「肌が傷つく」→「さらに痒くなって掻く」の悪循環。
また、眠ってる間に無意識に掻きむしってしまってたりすると、治るものも治りません。
ぐっすり眠れないとストレスの原因にもなりますし、なにかいい方法はないものかといろいろ試した結果、たどりついたのがコレ。
メンソレータムAD乳液
早い話、かゆみを抑える塗り薬なんですが、自分にはもうドンピシャでした。
基本、薬と名のつくものはあまり使いたくない性分なんですが、このときばかりは「医薬品ってスゴイ!」と感じました。
正直、もっと早く使っとけばよかったです。
説明書きには「1日数回、適量を患部に塗布して下さい」とありますが、メンタム依存になるのがコワイので夜寝る前のみにしてます。
ステロイドは入ってないので、それほど心配する必要もなさそうですが。
使っているのは乳液タイプのもの。メンタム臭もなくサラッとしてて使い心地はとてもいいです。
ちなみに、クリームタイプやスプレータイプのものもありますが、成分配合が微妙に違っています。
以上の2点がはっきり明記されているのはこの乳液タイプのみ。
クリームタイプやスプレータイプに比べ、より乾燥肌に特化したものだと言うことがわかります。
「乾燥肌によるかゆみ」で悩んでいる方、乳液タイプがおすすめですよ。
乾燥肌を根本から治す方法
ここまで「乾燥肌を治すには保湿が大事」と書いてきましたが、化粧水やクリームをつけてもなかなか改善しない場合も多いと思います。
それって、皮膚のバリア機能がこわされてしまってるからかもしれません。
水分を閉じ込めておくことができないため、せっかく保水しても皮膚から水分が出て行ってしまうんですね。
保湿した状態を維持するためには ある程度の皮脂が必要なんですが、どうしても普段の洗顔で油分を取りすぎてしまったり、逆に古い角質が残ってしまったり。
洗顔フォームなどは出来るだけお肌に負担がかからないようなマイルドなものを使い、そのうえで、保湿力の高い化粧水や乳液などを使用することで水分を内側にとどめておきやすい肌質に改善されていきます。
前章ではメンソレータムAD乳液をご紹介しましたが「塗り薬を顔に使うのには抵抗がある」「そもそも医薬品をずっと使い続けるのってどうなの?」という方も多いと思います。
一時しのぎではなく根本から肌質を改善したい場合は、やはり保湿力に優れた美容液などを使ったスキンケアを続けることが大切です。
乾燥肌によるかゆみの治し方:まとめ
乾燥肌を治すためには なにより保湿が大事です。
以下、そのための対策をまとめておきます。
- 部屋を乾燥させないようにする
簡単に湿度を保つには加湿器が便利。
洗濯物の部屋干しや濡れタオルを掛けておくのも効果的。 - 普段のスキンケア
腕や足など、肌の広い部分にはワセリンが便利。とても使いやすくて経済的。
- お風呂のお湯の温度に注意
熱すぎるお風呂のお湯は肌を急激に乾燥させるのでNG、適温は38~39度。
長風呂もダメ。 - 体の洗い方に注意
ボディーソープは低刺激のものか無添加のものを使用。
洗うときはナイロンタオルやボディーブラシは極力使わず、手で洗うようにする。 - 一番風呂は避ける
水に含まれる塩素は肌荒れの元。できれば一番風呂は避け二番風呂に入るのがベター。
無理な場合はスプーン1杯のレモン汁を入れると塩素を減らすことができる。 - 保湿効果のある入浴剤を使う
乾燥肌には保湿効果のある入浴剤がおすすめ。
できるだけ刺激性が少なく、香料や着色料を使用していないものを選ぶ。
お風呂からあがるときはシャワーなどで流さないようにする。 - お風呂あがりは体が乾燥しやすい
お風呂から上がったら、濡れた状態の肌にオイルなどをつけなじませる。
体についた水分はタオルでゴシゴシこすらない。 - かゆくて我慢できない場合は塗り薬に頼るのもいいかも
我慢できずに掻きむしってしまうくらいなら薬に頼ったほうが改善が期待できる。
個人的にはメンソレータムADの乳液タイプがおすすめ。 - 乾燥肌を根本から治すには普段のスキンケアが大事
洗顔料や洗顔時のこすり過ぎなどで皮脂を取りすぎないようにする。
洗顔料はできるだけマイルドなものを使う。
医薬品などに頼りたくない場合は保湿力にすぐれた化粧水や美容液などを使う。
毎年冬になるとかゆくなるという方は、寒くなる前にしっかりとスキンケアしておきましょうね。