喪中はがきを連名で出す際の続柄の書き方。必要?入れないとダメ?
2019/12/05
普段あまり書く機会がない喪中はがき。
慣れないことだけに、いざ必要となったときに解らないこともいろいろ出てくると思います。
特に、喪中はがきを連名で出す場合に頭を悩ませるのが故人との続柄。
妻の父母、祖父母、兄弟姉妹のことはどういった書き方にすればいいんでしょう?
そもそも絶対に必要で入れないとダメなものなのでしょうか?
ここではこれらの疑問にお答えしています。
喪中はがきを連名で出す際の続柄は?
身内にご不幸があった場合に出す喪中はがき。
正式には年賀欠礼状といって、いつも年賀状でのやりとりをしている方に対して「今年は喪に服するため新年の挨拶を遠慮させていただきます」ということを伝えるためのものです。
なので、年賀状などを普段から連名で出している相手に対しては、喪中はがきも連名で出すのが一般的です。
また、いつもは個人名で出している相手に対しても、喪中に限っては夫婦二人の連名にしても不自然ではありません。
ただ、ここで悩むのが亡くなった方との続柄です。
一般的には夫婦連名で出す場合、故人の続柄は筆頭者、つまり世帯主である夫から見た続柄を記載します。
これは服忌令による男尊女卑の名残で、あくまで夫側の立場にたった見方が今も主流になっているためです。
たとえば「父」というのは夫の父親であり、「祖母」といえば夫の親の母親を示します。
では妻の父母や祖父母、兄弟姉妹の事はどういった書き方をすればいいのでしょうか?
喪中はがきでの続柄の書き方
夫の父=父
夫の母=母
妻の父=岳父
妻の母=丈母
ちなみに義父・義母という表現は妻にとって違和感があるため使いません。特に義母に関しては父の再婚者ともとれます。
また、夫側から見た妻の兄弟姉妹や祖父母に関しては、当てはまる言い回しがありません。
ではどうすれば、という事になるのですが、そういった場合は
「妻の姉」
「妻の祖母」
もしくは
「◯◯(妻の名前)の姉」
「◯◯(妻の名前)の祖母」
といった書き方をおすすめします。
妻の父・母に関しても岳父・丈母ではなく
「妻の父」
「妻の母」
でもかまいません。
岳父や丈母って言われても「誰それ?」ってなりますよね。
正式にはそうなのかもしれませんが、あまり言葉に馴染みがないので正直分かりづらいと感じる方も多いはずです。
また、故人の名前を苗字から書くことで続柄が伝わりやすくなります。
はがきを受け取った方がわかりやすい表現が一番ですね。
喪中はがきに続柄や名前は必要?入れないとダメ?
そもそも続柄や故人の名前って、絶対に入れなければいけないものなのでしょうか?
以前の記事にも書きましたが、出来れば入れたほうがいいです。
勿論、必ずというわけではありません。市販されている喪中はがきを使用した場合は通常「喪中につき、年末年始のご挨拶をご遠慮させていただきます」という文言のみなので、必然的に続柄も名前も記載されません。
また、理由あってあえて記載したくない場合もあるとは思います。
たとえば「相手に気を遣わせたくない」とか「故人との繋がりがあまりなかった」等。
しかし、受け取った側にしてみれば他界された方が誰なのかがわからないと、むしろ気になりますし、逆に気を遣わせてしまう結果にもなりかねません。
余程の事情が無い限り、続柄はや故人の名前は入れるようにしましょう。
【文例】
妻の母 ◯◯◯◯が◯月◯日に◯◯歳にて永眠いたしました
生前のご厚情に深く感謝申し上げますとともに
明年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
平成◯◯年◯月
■喪中ハガキ 二人亡くなった場合の順番? 故人の名前を入れないのはアリ?
■寒中見舞いと喪中は兼ねてもいいの?写真はアリ?文例は?
■喪中はがき出したのに年賀状届いた。寒中見舞い出す出さない?いつ?文例は?
まとめ
いかがだったでしょうか。
日本語の使い方や言い回しは本当に難しいですよね。
特に古くから伝わる表現なんかは、今まで使ったことがないような言葉も多く、受け取る側も戸惑いがちです。
失礼のない範囲で、わかりやすい伝え方をしましょう。