防災グッズのおすすめ 一人暮らしに必要なものリスト。対策は?
2017/11/02
防災グッズ、用意してますか?
「まあそのうち」なんて思いつつ、いつの間にか忘れてしまい、結局何も用意してないとかじゃないですか?
地震があったり、災害のニュースを見たときなどは「やっぱり今のうちに用意しとこう」って思うのに、数日もすれば危機感が薄まってくるんですよね。
まさに喉元すぎれば。 まー人間ってそういうもんですけどね。
でも本当に何かがおこったとき、準備があるのと無いのとでは大きな差がでます。
特に一人暮らしだと、緊急時には自力で何とかしなければいけませんしね。
自分の身は自分で守るしかないということです。
防災グッズのおすすめ 一人暮らしの場合は何を用意すればいい?
ところで防災グッズって何を用意すればいいんでしょう?
「こんなものが必要かもしれない」「あんなものもあったら便利かもしれない」と考えていくと、際限なく物が増えてしまいます。
災害の種類や規模にもよりますが、まずは有事の際に役立ち、そしてすぐに持って動けるようなものでなければいけませんね。
特に一人暮らしの方は他に頼れる人がいないため、自分自身に合った準備をしておくことが大切です。
防災グッズの中身に対する考え方
防災グッズと聞いて、まず思い浮かぶのが水と食料ではないでしょうか。
確かに人間が生き延びるには水が必要ですし、食料も無いと生きてはいけません。
でも現在では、大災害を想定した自治体による災害対策が常におこなわれていて、もしこのような事態が発生しても数日中には救援物資が届くようになっています。
なので一時避難さえ出来れば、その後に食べるものがなくて餓死するようなことはまずありえません。
このようなことをふまえ、防災グッズは、
- 一時避難用品
まず身の安全を確保するのに役立つもの、数日生活するために必要な最低限のもの
- 二次避難用品
一時避難後の避難生活をできるだけ快適に過ごすためのもの
- LED懐中電灯
- ラジオ
- 筆記用具
- ホイッスル
- 水
- 非常食
- 簡易トイレ
- マスク
- 軍手
- ティッシュ
- ビニール袋
- etc.
この2つに分けて用意しておくとよいでしょう。
一次避難用品
災害が起こった時、一番大切なのは安全な場所に避難すること。
火災が発生している場合など、一刻を争うようなときは何も持たずに、とにかくその場から逃げましょう。
もし手荷物を持ち出せる余裕のあるときでも、その場であれこれ荷造りをしていてはどんどん危険が迫ってきます。
そんなときのために 前もって一次避災用品として荷物をまとめておけば、現場であたふたしなくてすみます。
また、部屋に閉じ込められて外に出られないような場合は、まず現状を把握することと自分の存在を何らかの方法で伝えることが必要です。
このような状況も想定して必要な物をそろえておくようにしましょう。
市販の防災セットを購入するのがおすすめ
おすすめは市販の防災用品セットを購入すること。理由は「手っ取り早いから」です。
実際やってみるとわかりますが、一つ一つ自分で買い揃えるのは結構大変なもの。
一軒のお店で揃うわけではないので、あちこち見てまわるだけでもかなりの時間と手間がかかります。
結局この面倒くささが防災グッズを揃えることの妨げになっている場合が多いんですよね。
最近の防災セットは、実際にプロの防災士や現場の声を元に作られており、内容的にはかなりまとまったものとなっています。
このような市販の防災用品セットに、自分にとって必要な物を加えたオリジナルにものにしておくというのがおすすめです。
もちろん「自分で吟味したもので揃えたい」という場合はそれでも全然構いません。
一般的な防災グッズの中身
防災セットに加えておくべきもの
- 現金
災害発生時は自身の身の安全を確保することが第一優先ですが、そのあとにはお金が必要になる場面がやってきます。
実はこういった非常時に一番頼りになるのが現金です。
1万円札のような大きなお金は非常時には使い勝手がよくないので、出来れば千円札や硬貨で合計3万円程度用意しておくといいですよ。 - クレジットカード
一番確実なのは現金なんですが、あまりにたくさんの現金を持っていても無くしてしまったり盗難にあったりする可能性もあります。
こんなときのためにクレジットカードを一枚持っておくと役立ちます。
キャッシュカードでもいいんですが、災害時にはATMは決まって長蛇の列になるので、お金をおろすのも一苦労です。
ただ、お店が停電しているとこれらのカード類も全く意味をなさなくなります。 - 身分証明書
通帳、キャッシュカード、印鑑、全て失ってしまった場合でも大手金融機関は、災害などによる緊急時には現金が引き出せるような特例措置で対応してくれることがほとんどです。
このときに必要なのが、本人確認ができる運転免許証や健康保険証などの身分証明書です。
ちなみに阪神大震災や東日本大震災のときの1日の引き出し限度額は、大手銀行が10万円でゆうちょ銀行は20万円でした。
また、いざというときに身元不明とならないためにも身分証明書は必要です。 - 薬
持病のある方は普段服用している薬やお薬手帳を持っておくようにしましょう。
- 携帯電話やスマホ
よく「充電できなければ役に立たない」なんて言われますが、逆に充電さえ出来ればこれほど役に立つ物はありません。
通話やメール以外にも、ネットでの状況確認・電話帳・電子マネー、懐中電灯機能、コンパス機能など、とっても多機能。
市販の防災グッズはスマホの充電ができるランタンなどが入っているものがほとんどなので、充電切れで全く使えなくなるということはありません。 - 懐中電灯
電気が通じない真っ暗闇の中では自由に動けませんし、精神的にも不安になりますね。
灯りがあるというのは本当にありがたいものです。 - ホイッスル
怪我をして部屋から出れないような場合、大声で叫び続けるのは体力を消耗させますし、いずれは声も出なくなります。
こういったときにホイッスルはとても役に立ちます。
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防災グッズで必要なものをリストアップ
次に、二次避難用品として必要な物をリストアップしてみましょう。
二次避難用品は身の安全が確保できた後、ライフラインが復旧するまでの期間、健康を維持しながら少しでも快適に生活していくために必要な物をまとめたものです。
部屋に戻れたとしても「電気が点かない」「水が出ない」ではまともな生活はできませんし、自宅の復旧に時間がかかる場合は しばらくの間避難所で生活することになるかもしれません。
そのため二次避難用品は必然的に量も増え、重くなりがちです。
自宅以外の避難場所に持ち運ぶことも想定して、背負えるタイプの軽量のキャリーバッグに入れておくと便利です。
二次避難用品
- 飲料水
ライフラインが途絶えた場合、一番困るのが水かもしれませんね。
水は飲むだけでなく、手を洗ったり物を洗ったりトイレを流すのにも必要です。
一人が使う水の量は1日3リットルと言われてるので、1週間生活するには2リットルのペットボトルだと約10本は必要ということ。
もちろんこんなにたくさんは持ち出せないので、バッグには持てる分だけ入れておき、あとは家の備蓄分として確保しておきましょう。 - 非常食
長期保存がきくもので、火を通さなくても食べられるものを普段から用意しておくのがいいですね。
古い順に消費していき、減った分は買い足していくようにすればOK。
(缶詰、レトルト食品、インスタント食品、カロリーメイトのようなもの等) - 簡易トイレ
災害時には断水によりトイレが使えなくて困ったという声がとても多いんですね。
実際、空腹は我慢出来てもトイレは我慢できません。
ストックしておく数は多いに越したことはありません。
少なくとも5回分くらいは用意しておきたいものです。 - 懐中電灯
頭に付けるタイプのものがおすすめです。
停電時に暗闇で作業をする時など、手で持つタイプのものは意外と不便です。
実際使ってみると、両手が自由に使えることがこんなにも便利な事だと気づくはずです。 - ランタン
懐中電灯は作業用ですが、普段の生活で役立つのがランタンです。
最近では防災用としてラジオやスマホ充電ができるといった多機能なタイプのものが人気です。 - ポリ袋
水を汲む、トイレに使う、寒さを凌ぐなど、何かと役に立つのがビニール袋。
大中小のサイズを用意しておくと便利です。 - スリッパ
家の中や避難所の中であっても、状況により裸足では厳しいといった事も考えられます。
足裏の保護や寒さ対策として、スリッパがあるととても重宝します。 - 作業用手袋
災害のあとの片付けを素手でするのは大変危険です。
ガラスの破片や木のササクレなどで手を痛めないよう、手袋は革製かゴムなどで表面が保護されたタイプのものが安全です。 - 十徳ナイフ
これ一つで色々な使い方ができるため、一つもっていると便利です。
- 粘着テープ
壊れたものを修繕したり、ガラス片を取るなど多用途につかえます。
- ラップ
食品にかぶせるだけではなく、お皿代わりにしたり、物をまとめたり穴を塞いだりと、工夫次第でいろんな用途に使えるので一つ持っておくと便利です。
- ティッシュ、ウエットティッシュ
水が使えない状態のときに大変役立ちます。
あまり大きいとかさばるので、ポケットタイプのものをいくつか用意しておくようにしましょう。 - 寝袋やエアマット(簡易のものでもOK)
水害の場合など、水が引いたあとも床が湿っていることが多く、寝る場所を確保するのに苦労します。
空気で膨らますタイプのものや、水を通さないものがおすすめです。 - ドライシャンプー
阪神大震災の時、断水で長期間入浴ができなかった被災者の方たちに大変重宝されたことで注目される様になりました。
かなり使用感が良く 髪を傷めないため、日常使いしている人もいるくらいです。 - マウスウォッシュ
歯磨きも出来ないような状況のときにマウスウォッシュは重宝します。
- タオル
タオルを使う機会はとても多く、絶対に必要なものです。
フェイスタオルを2~3枚とバスタオル1枚くらいは用意しておきたいものですね。
普段から心がけておく一人暮らしの防災対策
どんな場合でも防災対策はしておくべきですが、特に一人暮らしの場合は誰にも助けてもらうことが期待できないため、自分の力で何とかしなくてはいけないという事を頭においておきましょう。
備蓄品は多めのほうが安心
一人暮らしの方はマンション等の集合住宅に住まれているケースが多く、長期停電になるとエレベーターが使えないため荷物の上げ下げが困難になります。
特に上層階だと、買いだしのための階段の昇り降りだけでも大変です。
備蓄品は通常よりも多めに用意しておいたほうが良いでしょう。
家具は固定しておくようにする
大型の地震などが発生すると、倒れた家具が出口を塞いだり 家具の下敷きになったりすることが多々あります。
家具類は壁や天井に固定しておくようにしましょう。
「いやー賃貸なんで・・」という方、安心してください。
賃貸物件でも傷を付けずに固定できるグッズなども販売されています。
また、ベッドの近くに背の高い家具を置くのはやめておきましょう。
たとえ家具が倒れなくても、その振動で物が落ちてきたら怪我をします。
家具の配置にも注意してくださいね。
靴を一足 寝室に置いておく
ガラス片など、危険なものが散らばった床を裸足で歩いて避難することは困難ですし、緊急時には窓から逃げなければいけないような状況も考えられますよね。
靴は、踏抜きを防止するために靴底にプレートが入ったタイプのものが一番いいのですが、靴底のしっかりしたスニーカーなどであればひとまず大丈夫です。
一時避難用品は置き場に注意
せっかく準備した防災グッズも、知らず知らずのうちに押入れの奥深くに追いやられ、上にモノが積まれたような状態だと、すぐに持って逃げることが出来ません。
できるだけ玄関や枕元、もしくは押入れの一番手前など、持ち出しやすい場所に置いておくようにしましょう。
いざというときの避難場所を伝えておく
自宅近くにある避難場所を把握しておくことは大切です。
災害の際に なかなか家族に会えなかったり安否確認が出来なかったりするのを避けるため、避難場所は家族や知人などに伝えておくようにしましょう。
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一人暮らしにおすすめの防災グッズまとめ
いかがだったでしょうか。
一人暮らしのための防災グッズや防災対策をご紹介してきました。
「備えあれば憂いなし」といいますが、こういうのって保険と同じで、結局は使わなくてすむのが一番いいんですよね。
たとえ無駄になったとしても、しっかり準備ができているというだけで気持ちに余裕が生まれるというものです。
思い立ったが吉日。
いざというとき「あー、やっぱり用意しとけばよかった」と後悔しないよう、さっそく準備にとりかかりましょう。