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赤ちゃんの調乳に使う水と粉ミルクをつくる温度。簡単な作り方は?

      2016/10/22

赤ちゃんの調乳に使う水
赤ちゃんの調乳って、初めてだとわからないことが多いですよね。
使う水は何がいいのか、粉ミルクを作るときの温度はどのくらいがいいのか。

きちんとした正しい情報を知った上で、なるべく手間をかけず簡単に作ることができればいいですね。

ここでは赤ちゃんの調乳に使うのに適した水、粉ミルクを作るときの温度、ミルクの簡単な作り方についてご紹介しています。

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赤ちゃんの調乳に使う水は何がいいの?

粉ミルクを調乳するとき、どんな水を使うのがいいか迷いませんか?

水道水でもいいのか、それとも市販の水を使うほうがいいのか。
市販の水といってもいろんな種類がありますしね。

まずはそれぞれの水についての特徴を見て行きましょう。

調乳に水道水を使ってもいいの?

一般的な粉ミルクは水道水を使用することを前提に作られています。

なので基本的に 水道水を粉ミルクに使ったとしても問題ありません。

しかし、地域によっては水自体の味が不味かったり、やたらカルキ臭かったりすることもあります。

消毒のためとはいえ、あまり薬品臭い水を使用するのはためらわれますよね。

またマンションやアパートなどの場合、貯水槽の管理が悪く不衛生だったり水道管などの設備が老朽化していることも多く、場合によっては蛇口から出る水の色が濁ってたりすることもあります。

正直あまり気持ちのよいものではありませんので、そのような場合は浄水器などを使用するとよいでしょう。

調乳にミネラルウォーターを使ってもいいの?

健康的なイメージのあるミネラルウォーターですが、そのミネラルが赤ちゃんにとっては負担になることもあります。

赤ちゃんは消化機能や ろ過機能が未発達のため、ミネラルを摂り過ぎることでお腹をこわしたり脱水症状を起こしたりすることがあるんですね。

なのでミネラルウォーターを使う場合はミネラルの少ない軟水と呼ばれるものを使用するようにしましょう。

一般的には硬度100以下の水を軟水といいますが、できればWHO(世界保健機構)で定義づけられている硬度60以下のものが安心です。

日本製のものは比較的硬度の低い軟水が多いですが、外国産のものの中には硬度が1500を超えるものもあるので注意が必要です。

※よく見かける市販品の軟水と硬水を紹介しておきます。

市販品の軟水

  • 四万十の原水 / 硬度 10.3
  • 南アルプスの天然水 / 硬度 30
  • 六甲のおいしい水 / 硬度 32
  • クリスタルガイザー / 硬度 38
  • ボルヴィック / 硬度 62

市販品の硬水

  • エビアン / 硬度 304
  • ヴィッテ / 硬度 307
  • ペリエ / 硬度 400
  • コントレックス / 硬度 1468
  • クールマイヨール / 硬度 1612

ペットボトルの説明書きに必ず硬度が表記されていますので、購入の際に確かめるようにしてくださいね。

調乳にアルカリイオン水を使ってもいいの?

アルカリイオン水とはいわゆる電解水の事で、カルシウム・ミネラル・マグネシウム・ナトリウムなどが含まれています。

美容や健康によいと言われているアルカリイオン水が、赤ちゃんにとってはどうなのか気になるところですが、使用自体においては問題ありません。

ただし、アルカリイオン水もメーカーによって成分が違うため、ミネラルウォーターと同じく硬度の低いものを選ぶようにしましょう。

調乳に純水を使ってもいいの?

純水とは高精度の ろ過処理によってさまざまな成分を取り除いた、混じりけのない水のことです。

微生物はもちろん、ミネラル分なども取り除かれています。

実はこの純水、飲むと危険というような事ががまことしやかに囁かれていますが、そんなことはありません。

「浸透圧で体液が薄まる」とか、「体内のミネラルが奪われる」とか。
中には「純水は工業用水なので素手で触れないほど危険」と言ったとんでもない情報も見かけます

もちろん純水は素手で触っても全然大丈夫ですし、危険でもありません。
素手で触ってしまっては純水を使う意味が無いというだけです。

飲料用としても販売されていますので安心して使用して大丈夫です。

ただ、全くの無味無臭なので、水本来の美味しさというものはないです。

また保存には向きませんので、開封後はすぐに使い切るようにしてください。

赤ちゃんの粉ミルクを作るときの温度は?

ミルクの作り方の常識は時代によって変わっています。

昔は一旦沸騰させたお湯でミルクを溶かし、そこに湯冷ましを入れて適温にするか、もしくは瓶の外側から水で冷やして温度を下げていたのですが、その後は60度のお湯で作る方法が一般的になってきました。

これは60度以上になるとビタミンの成分の20パーセント程が壊れてしまうといった理由からなんですね。

しかし2004年の厚生労働省の発表後、70度以上のお湯で作るというのが主流になりました。

粉ミルクを製造する過程で混入することのある「エンテロバクター・サカザキ菌」や「サルモネラ菌」は70度以上で死滅するため、調乳の際は使用するお湯の温度を70度以上を保つようにしましょうというガイドラインが設けられたためです。

ちなみに70度のお湯でも100度のお湯でも栄養成分の壊れ方に差異はありません。

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赤ちゃんのミルクの簡単な作り方

授乳や調乳って幸せを感じられる瞬間ではありますが、でも毎日のことだと正直大変と感じている方も多いのではないでしょうか。

特に夜泣きする中、子供をあやしながらの調乳や授乳は本当に大変。
ふだん家事と育児を両立しているお母さんにとって、いかに負担を減らすかというのは切実な問題です。

睡眠不足によって体調を壊しては元も子もありませんしね。

粉ミルクを使用していると、お湯を沸かす~粉ミルクを溶く~冷ます、というプロセスにどうしても時間が掛かってしまいます。

利用できるものはなんでも利用して、少しでも時短できるようにしましょう。

電気ポットでお湯を作っておく

ふだんの生活で電気ポットを使用していないという方も、調乳用としてポットでお湯を作って保温しておくと、いつでも使えて便利です。

通常の90度くらいの保温だと調乳には少し熱すぎるかもしれませんが、いちいちヤカンで沸かす手間を考えれば遥かに簡単です。

最近は、お湯を何段階かの任意の温度に保っておける機能がついたものもありますので、70~80度に設定しておくと楽ちんですよ。

調乳ポットでお湯を保温しておく

調乳ポットとは沸騰させたお湯を入れておくと、一定の温度をキープしてくれるというものです。

本体自体で沸騰から保温までを行ってくれるものと、保温のみの機能のものがあります。

保温のみのタイプでも、調乳ポットの容器が電子レンジ対応のものもあるので、これなら一旦電気ケトルなどでお湯をわかす必要もなく、チンするだけなので簡単です。

赤ちゃんのミルク作りに便利なウォーターサーバー

赤ちゃんのいるご家庭で人気なのがウォーターサーバーです。

最近では赤ちゃんの授乳用に、70度や80度のお湯が出る設定が可能なものも増えてきています。

また、お湯で作ったミルクは冷ますのに時間がかかって結構大変だったりするのですが、ウォーターサーバーはお湯と冷却水の両方が出るようになっているため、70度のお湯で濃い目に作ったミルクに冷水を足して適温にすることができます。

これだとグズる赤ちゃんを待たせること無く ミルクを与えることができるので、お母さんの負担も軽減されます。

「冷水?、湯冷ましを使わなくても大丈夫なの?」って思うかもしれませんが、湯冷まし自体は、もともと井戸水を飲用していた時代に殺菌の除去を目的として行っていた方法です。

もちろん水道水を湯冷ましして使っても悪くは無いのですが、湯冷ましした水は塩素が抜けて逆に細菌が繁殖しやすくなるため、すぐに飲まないとかえって雑菌を増やすことになってしまいます。

なので、前もって湯冷ましを作って保存しておくというのは、あまりよい方法とは言えません。

ウォーターサーバーの水自体は雑菌の心配がないので、そのまま使っても問題ありません。

あと、ウォーターサーバーを調乳に使用する上で気になるのが水の種類だと思うのですが、最近では赤ちゃんのいるご家庭でも使えるような水を提供しているものが増えてきましたし、同じメーカーの中でも使用目的によって水の種類が選べるタイプのものも多くなってきています。

調乳に使うのを主とするのであれば ミネラル分の少ないものを選ぶようにすれば安心ですね。



まとめ

いかがだったでしょうか。

  • 水道水でも構わないが、設備や味に不安のある場合は浄水器などを使う。
  • ミネラルウォーターを使う場合は硬度60以下の軟水で。
  • アルカリイオン水も硬度の低いものであれば大丈夫。
  • 飲料用の純水を使用する場合はなるべく早く使い切るようにする。
  • 調乳の際のお湯の温度は殺菌のため70度以上にする。
  • 電気ポットや調乳ポットはあると便利。
  • ウォーターサーバーはお湯と冷却水の両方がすぐに使えるので調乳に便利なので人気。
  • ウォーターサーバーを使用する際の水種は軟水のタイプのものを選ぶ。

水ひとつとって見ても昔に比べて今は選択肢が増えているので迷うことも多いと思います。

でも最終的には赤ちゃんにとって一番良いと思えるものを選びたいですよね。
また、お母さんの手間を少なくするという事も、子育を続ける上で大切なことです。

便利と思われるものは どんどん使うようにして負担を減らすようにしてくださいね。

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