頭皮の臭いの原因と改善対策。予防するシャンプーって?
2018/04/21
自分の頭皮の臭いが気になる事ってないですか?
ましてや人から指摘されたりしたら気になって仕方がないですよね。
ちゃんとシャンプーしてるのにどうして臭ってしまうのか、原因は何なのでしょう?
ここでは頭皮の臭いの原因、改善する方法と対策、予防するシャンプーなどをご紹介しています。
頭皮の臭いの原因
ふとした瞬間に気づく自分の頭皮のニオイ。
これって人にも気づかれてるのかな? すごく気になりますよね。
頭皮が臭う理由として、いくつかの原因が考えられます。
頭皮の臭いの原因は皮脂の酸化
頭がクサイと感じる時、その臭いの元となっているのは髪の毛ではなく、ほとんどが頭皮です。
もちろん髪の毛自体も外部からの色々な臭いを吸着します。
タバコの煙、飲食店での食べ物の臭い、排気ガスの臭い、また頭皮からのニオイ移りなども考えられますが、髪の毛自体が悪臭の原因の根本となることはありません。
問題は頭皮にある皮脂腺
頭皮の悪臭は、この皮脂腺に詰まった皮脂が酸化されることによって発生します。
皮脂自体は肌を守るために必要なものなのですが、そのままの状態で溜まり続け、酸化されると古い脂のような臭いに変わります。
皮脂が酸化する原因は乾燥
皮脂が酸化される原因の一つとして、乾燥が考えられます。
乾燥すると頭皮を守ろうとして皮脂の分泌が盛んになります。
そして過剰に分泌された皮脂がうまく皮脂腺から排出されず、出口付近で詰まってしまうのです。
そうなると新たな皮脂もどんどん排出管に詰まってしまいます。
いわば皮脂の便秘状態ですね。
乾燥は過度なシャンプーのしすぎでもおこります。
また汗をかかないはずの冬場に頭皮のニオイが気になりだすことがあるのも部屋の乾燥などが原因です。
詰まった皮脂自体もニオイの原因なのですが、溜まった皮脂に菌が繁殖したり それによって頭皮が炎症などを起こすと、さらなる悪臭の原因になります。
頭皮の臭いはフケが原因であることも
フケに悩まされている方も多いと思いますが、実はフケ自体が悪臭を放つことはありません。
ではなぜフケがニオイの原因となるのでしょうか?
フケは頭皮の角質が何らかの理由で剥がれたものです。
つまり動物性タンパク質なので、雑菌の大好物なんですね。
これにカビや有害な菌などが繁殖して、さらなる悪臭の原因になってしまうんです。
でも普段気をつけているつもりでも、気が付くと肩にフケが・・なんてこともありますよね。
出先などでフケやニオイが気になりだしたら頭皮の臭いを消す応急処置をしてみるのも良いかもしれませんよ。
脂漏性皮膚炎で頭皮がクサくなる?
頭皮が脂臭いという以外に、赤みやかゆみ、大量のフケなどの症状が見られるときは、脂漏性皮膚炎という炎症を起こしている事が考えられます。
これは前途した「皮脂線の詰まり」や「フケ」などの問題とも関係があります。
この脂漏性皮膚炎、「マラセチア(別名ピチロスポルム)」という菌が原因と考えられていますが、実はまだはっきりとは解明されておらず、その真偽は定かではありません。
しかし、いずれにしてもこれは生活習慣というより治療が必要な問題です。
症状が気になる場合は早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
頭皮の臭いは食生活で改善できる
皮脂の酸化を抑えるためには、食生活を変えることが効果的です。
ケーキなどの乳脂肪分や糖分が多いものは良くありません。
また脂っこいものばかり食べていると、体内に脂肪が溜まり、過剰摂取分は体外に排出されようとします。
これは食生活を和食中心にすることで改善できます。
野菜や魚、根菜類を多く摂るようにすると効果的です。
あと、ビタミンCを多く摂ること。
ビタミンCは皮脂の分泌を抑える効果があると言われています。
ただし、すぐに体外に排出されてしまう性質があるので一気に大量に摂取してもあまり意味がありません。
3食の食事でバランスよく摂るよう心がけましょう。
また、喫煙はビタミンCを壊してしまいますので、喫煙の習慣がある方は、より意識してたくさんのビタミンを摂る必要があります。
頭皮の臭いの原因はストレスも関係してる?
一見無関係のように感じますが、実は頭皮のニオイとストレスには密接な関係があります。
人間の身体はストレスや疲れを感じると、それを緩和させるために副腎皮質ホルモンがつくられ、それと同時に活性酸素も作られます。
この活性酸素自体は細菌などから身体を守ってくれるものなので、適量であれば何の問題もないのですが、このときに余分につくられた活性酸素は脂質と反応して過酸化脂質となります。
こうして過酸化脂質が溜まることで過脂化がおこり、頭皮の皮脂詰まりなどを引き起こします。
休日に映画を見たりカラオケに行ったり、適度な運動を行うなど、自分なりのストレス発散法を見つけてくださいね。
参考記事頭皮の臭いを改善するには?
気になる頭皮のニオイ、なんとか改善したいですよね。
普段おこなっている習慣を少し変えるだけで解消されることもあります。
頭の臭いが気になりだすと、ついつい洗うとき指先に力が入ったり、洗髪の回数が増えたりしますよね。
でも洗いすぎは良くありません。洗いすぎると必要以上に頭皮の油分を落としてしまったり、摩擦のしすぎによって頭皮のめくれなどを引き起こすからです。
頭皮の皮脂膜を壊してしまうと髪の水分を正常に保てなくなってしまいますので注意しましょう。
とはいうものの、やっぱり汗をかいた後などは気になりますよね。
大丈夫です、洗い方にさえ気をつければ1日2回程度なら問題ありません。
頭皮の臭いはシャンプーの仕方で改善できる
洗髪前に湯船につかり、充分に汗を出し毛穴を開かせておきます。
次に、いきなりシャンプーするのではなく、まずシャワーのお湯で頭をしっかり洗います。
熱すぎるお湯は地肌を痛めますので、適温に調整しましょう。
こめかみや襟足の部分から頭頂部にかけて、もみ出すようにします。
この際、決して爪は立てず、指の腹で優しく洗ってください。これで汚れのほとんどは落ちます。
次にシャンプーですが、手に取ったシャンプーを直接頭につけるのではなく、まず手のひらでシャンプーとお湯を混ぜてよく泡立てておきます。
やりにくければスポンジなどを使うと簡単に泡が作れますよ。
泡を手に取り、やさしく頭を洗っていきます。
このとき髪の毛を洗うのではなく、地肌を洗うようにしましょう。
髪の毛は地肌を洗っている際に伝うシャンプーの泡で充分です。
むしろ洗いすぎるとキューティクルが剥がれて髪を痛めますし、傷んだ髪は臭いを吸着しやすくなります。
洗い方は指の腹で優しく押しながらマッサージする感じで。
くれぐれも爪を立てたりゴシゴシこすり過ぎたりしないようにしてください。
シャンプーが終わったあとは時間をかけて念入りにすすぎましょう。
リンスの仕方にも注意
シャンプーの泡をしっかりと落とし軽く水分をとったあと、適量のリンスを手のひらにとります。
リンスはたくさんつけても意味がありません。むしろすすぎが大変になるだけです。
リンスは髪の表面を保護するためのものなので、地肌につかないように気をつけてください。
地肌に付くと毛穴を塞ぐ原因にもなりかねません。
感覚としてはリンスの付いた手で毛先から中程までを軽く握るようにするくらいでOKです。
リンスした後はすぐに洗い流してください。
長時間付けていることに全く意味はなく、リンス成分が髪をつたって頭皮に付着するなど、かえって毛穴の詰まりや痒みなどを引き起こす原因にもなります。
シャンプーの時と同様、すすぎはしっかりと行ってくださいね。
トリートメントの仕方
リンスと違い、トリートメントには髪に必要な成分を補う役割があります。
そのため、髪の内部に浸透させるには、少し時間を置く必要があります。
置き時間に関しては商品によって違いがあるので、パッケージの説明などで確認するようにしてください。
ただ、地肌につかないように気をつけなければならないのは同じです。
髪が濡れたまま寝ると臭いの原因になることも
きっちり洗っているはずなのにすぐに変な臭がしてくるという場合、乾かし方に問題があるのかもしれません。
まさか、濡れたまま寝るとか、自然乾燥させているなんてことは無いと思いますが、長時間 地肌が生乾きの状態だと菌が繁殖する原因になりますし髪にも良くありません。
お風呂からあがったら、まずタオルで髪と地肌をよく拭きましょう。
タオルは必ず洗濯した新しいものを使用してください。
部屋干ししたものだとタオル自体に雑菌がついている場合があり、乾いているときは無臭なのに湿ったとたんに悪臭がしてくる事があります。
タオルドライのあとは必ずドライヤーで乾かしましょう。
このときあまり高温の熱風を直接地肌に当てるのは良くありません。
少し離し気味にして、手で髪を動かしながらドライヤーの風でやさしく根本の方から乾かしていきます。
注意
シャンプーやリンスの成分が身体に残ると、背中ニキビなどの肌トラブルの原因になります。
先にシャンプーやリンスを済ませてから身体を洗うようにしましょう。
頭皮の臭いを予防するシャンプー
頭皮のニオイが気になって市販のシャンプーをいろいろ試してみたけど、イマイチ効果が感じられないという方も多いのではないでしょうか。
一般的なシャンプーは香料の違いはあるものの、洗浄という部分に関しては大きな違いはありません。
もちろん、潤い成分や表面の保護、ツヤ、育毛など、目的ごとに研究されたものであるのは間違いありません。
でも重要なのは髪のツヤやシットリとかサラサラとかではなく「ニオイ」なわけですから、「頭皮のニオイを無くす」や「フケを抑える」といった効果のあるものを選ばなければいけません。
一般的にはフケ取り効果が期待できる「ジンクピリチオン」「ヒノキチオール」「サリチル酸」などが配合されているもの、またニオイを予防するための成分が配合されたシャンプーや、毛穴の奥の脂よごれや古くなった角質をとる事を目的としたシャンプーなどもあります。
ドラッグストア等では入手しづらいと思いますので、ネット通販で探すか、もしくは東急ハンズやソニープラザなどに行ってみるのもいいかもしれませんね。
自分にとってどれが合うか、積極的にいろいろ試してみるのがよいでしょう。
もし合わなければ家族に使ってもらいましょう。
以下、色んなタイプのシャンプーを紹介しておきますので参考にしてみてください。
ニオイとり専用シャンプー
頭皮のニオイに特化したシャンプーです。
一般的なシャンプーと違い、ニオイを消すことを目的としていますので、これらを使用することで改善が期待できます。
スーパーやドラッグストアなどにはほとんど置いておらず、入手しづらいのが難点です。
炭シャンプー
炭というのはなかなか優れたもので、部屋や靴箱に置いておけば臭い取りになるし、ポットに入れておけばお湯が美味しくなります。
またご飯を炊くときにも利用されるなど、消臭効果や不純物を吸着する効果があります。
ドラッグストア等に行けば、炭の成分が配合されたシャンプーがいろいろ販売されています。
もちろん、人によって合う合わないというのがありますが、一度試してみるのもいいかもしれませんね。
重曹シャンプー
頭皮の脂が酸性なのに対して重曹は弱アルカリ性。
中和することで酸化した皮脂をなくすというものです。
ただ、重曹をお湯でといただけのもので髪を洗うと、髪がギシギシになってしまいます。
なので普段使っているシャンプーに重曹をひとつまみ入れて使用してみましょう。
あらかじめお湯でよく溶いて充分に泡立てておくようにしてくださいね。
たったひとつまみでも、いつものシャンプーより髪がきしんでいるような感覚がすると思いますので、洗髪後にはコンディショナーを使用するようにしましょう。
木酢シャンプー
木酢液は製炭時にとれる液で、殺菌効果が高いため様々な用途に使われています。
一般的に足の臭い対策としても使用されることもありますが、髪に使うことは少し危険です。
というのもこの木酢液、農薬としても使われるほど成分としては強いもので、人体に使用する前提では作られていません。
そういう意味では足に使用することも良くないはずなのですが、頭皮ほどデリケートではないので影響が少ないということでしょう。
「木酢シャンプー」として製品販売されているものであれば きちんとした条件のもと生成されているはずなので安心ですが、くれぐれも自作して使用するのはやめておきましょう。
参考記事■頭皮の臭いを消す応急処置。原因は?クサイ女の救世主!
■頭皮の臭いの原因はストレスかも?発散する簡単な方法って?
頭皮の臭いが気になるときのまとめ
いかがだったでしょうか。
いくらファッションに気を使っていても、頭皮から変なニオイがしたらガッカリですよね。
・正しいシャンプー・リンスの仕方
・和食中陰の食生活
・ストレスのない生活
これらを普段から心がけることで頭皮の環境を改善させることができます。
ぜひ実践してみてくださいね!