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カブトムシ幼虫が土の上に出てきた。さなぎになる時期なの?

      2016/11/03

カブトムシ幼虫が土の上に出てきた
カブトムシの飼育、楽しんでますか?
特に幼虫からさなぎになり、羽化して成虫になる過程の観察は子供の自由研究にもぴったりですね。
でも本来土の中で生活しているはずの幼虫が、なぜだかすぐに土の上に出てきてしまう場合があり、そのまま放っておくと死んでしまうことも。
そんなことにならないよう、原因を知り対処したいですね。

ここではカブトムシの幼虫が土の上に出てきたとき、また さなぎになる時期や蛹室を作らない場合の原因と対処法についてご紹介しています。

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カブトムシの幼虫が土の上に出てきた

普段土の中にもぐっているカブトムシの幼虫ですが、まれに土の上に出てきている時があります。

一旦マットの上に出てきても、またすぐに潜るようなら心配いりませんが、一向に潜る様子がない場合は要注意です。

昆虫マットはガス抜きが必要

昆虫飼育用の土、いわゆるマットと呼ばれるものですが、実は用途によって色んなタイプのものがあります。
成虫を飼育する際には発酵していないマットでも問題ありませんが、幼虫の飼育の場合は発酵マットが必要です。
発酵マットにも熟度があり、さらに産卵用、幼虫飼育用と分かれます。

発酵マットの説明書きなどを見ると「ガス抜き」という言葉が書かれていたりします。
あまり気にせず使用しているかもしれませんが、このガス抜きを行わないでいると、再発酵してしまう場合があるんです。

再発酵するとガスが発生し、マット内の温度が上がってしまい、幼虫が苦しくなって上に出てきてしまう、もしくは最悪の場合は死んでしまう事も。

必ずそうなるとは限らないのですが、できれば念のためにガス抜きを行っておくほうが良いでしょう。

やり方は簡単です。大きめのタライなどの容器、もしくはビニールシートか新聞紙にマットを広げ3日〜1週間ほど陰干しします。
このとき少し水を加えてしっとりさせておくとよいでしょう。

ガス抜きが終わったマットを飼育容器に移し入れ、手でギュッと握って固まる程度に加水します。
さらにこの状態で2~3日置き、マットが熱を持っていないか確かめましょう。

カブトムシの幼虫のエサとなるマットが無い

飼うのが初めてだと気づきにくいかもしれませんが、土だと思っていたら実は幼虫のフンだったという事があります。

カブトムシの幼虫はとにかく大食いです。
飼育ケースの大きさに対して何匹の幼虫を飼っているかにもよりますが、結構なスピードで食べまくります。
そしてどんどん大きくなり、さらに消費スピードが早くなります。
食べるものがなくなるとエサを求めて土の上に出てくることがありますので、そのようなときはマットを交換しましょう。

マットは一度に全部入れ替えるのではなく、3分の1くらい古いマットを残すようにしたほうが、幼虫にとっての飼育環境が安定します。

マットを追加する際は、上記のガス抜きを忘れずに。

カブトムシの幼虫のマットに水分が足りていない

マットが豊富にあっても、あまり乾燥しすぎていてはいけません。

とはいえ、実際には多少の乾燥は結構平気だったりするのですが、カラカラな状態はさすがによくありませんのでマットに水分を含ませるようにしてください。

マットの表面は水をはじきますので、つい多く水を入れてしまいがちですが、底のほうで水が溜まってしまうことがあるので注意しましょう。

カブトムシの幼虫はケースに対して何匹が最適?

カブトムシの幼虫をケースに対して何匹入れていますか?
よくある、横幅30〜35センチくらいのケースなら4〜5匹くらいが限度です。
これ以上になると過密飼育状態になり、幼虫が蛹室を作るスペースを確保できず徘徊した結果、土の上に出てきてしまう事があります。

容器を大きめのものにするか別の容器に移すと良いのですが、すでに黄色くシワが多くなってきている状態でしたら蛹になる前兆のため、もう自力で蛹室を作れなくなっているかもしれません。
そのときは人工蛹室を作り、そこに幼虫を入れてあげるのが良いでしょう。

また蛹室を作るためには20センチくらいマットの深さがあるのが理想的です。
底の10センチくらいは固く押し固めておき、その上にさらに10センチ程マットを足しておくと上手く蛹室を作ります。

 参考記事 

■カブトムシの卵の飼育方法。孵化する時期は?幼虫になったらどう飼う?
■カブトムシ飼育中のコバエ駆除方法/幼虫の場合はどうする?
■カブトムシが餌を食べない!あげ方は?家にあるものでいい?

カブトムシの幼虫がさなぎになる時期は?

飼育している環境や室温にもよりますが、大体5月下旬~6月上旬にかけてさなぎになる準備に入り、6月~7月頃にさなぎになります。

この頃になると幼虫はさなぎになるために、身体をクネクネと動かし蛹室をつくります。
さなぎになる前の幼虫はシワが増えてきて「C型」だった形が、ずんぐりとした「I型」に変化してきます。
さらに身体の色が徐々に黄色味がかって濃くなってきます。

あまり動かなくなるので心配になるかもしれませんが、大丈夫です。
最後に頑張って身体を動かして脱皮すると、中からさなぎが出てきます。

初めは真っ白なさなぎもすぐに黄色くなり、褐色に変化してきます。
さなぎの期間は約3週間ほどですが、その間どんどん色が濃くなり、やがてツノや足が透けて見えてくるようになります。
羽化が近づいている証拠ですね。

飼育ケースで飼っていると、ケースの側面に蛹室を作ることが多いのですが、ケース自体を明るい場所に置いていると中央に作ります。
観察したいのであれば、ケースを暗所に置いておくか、ケース側面に黒い画用紙などを貼っておくとよいでしょう。

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カブトムシが蛹室を作らないときは

まれに、蛹室を作らず土の上でさなぎになることがあります。
おそらく容器に対して幼虫の数が多すぎて蛹室を作るスペースを見つけられなかったか、もしくはマットが柔らかすぎたかサラサラすぎた事が原因かと思われます。

それでも無事さなぎにはなるのですが、問題は羽化のときです。
土の上に転がっている状態だと、羽が正しく殻から抜けず羽化不全になってしまいます。
状態の軽いものから重いものまでいろいろですが、あまり羽化不全がひどいと早死してしまうこともあります。

そんなかわいそうなことにならないよう、人口の蛹室を作ってあげましょう。

カブトムシの人工蛹室をペットボトルで作る

飼育ケースに余裕が無い場合はペットボトルを半分に切ったものなどで代用可能です。
手で握ってダンゴが出来るくらいまで湿らせたマットを固く突固め、手で穴を掘ります。
大体鶏卵くらいの大きさで大丈夫です。崩れないように穴の表面は念入りに固めておきましょう。

カブトムシの人工蛹室をトイレットペーパーの芯で作る

トイレットペーパーの芯の外側からガムテープを貼って底を作ります。
さらに湿らせたティッシュかキッチンペーパーを数枚折り重ね、底と内側に敷きます。底は厚めにしましょう。
これはトイレットペーパーの芯の内面がツルツルのままだと、羽化したカブトムシが上手く爪を使って身体の位置を調えられないからです。

芯自体が倒れてしまわないよう、何かに固定するなどしておきましょう。

また、トイレットペーパーの芯をマットに半分くらい突き刺し、底や周りのマットを突固めて固定する方法もあります。
小さめの紙コップでも代用できますよ。

カブトムシの人工蛹室をオアシスで作る

オアシス(園芸用の給水スポンジ)を使って人工蛹室を作ります。
スプーンで直径4~5センチくらいの穴を掘ります。貫通してしまわないよう注意してください。
穴の表面や底がデコボコしていると羽化不全になる可能性がありますので、削った面に水を含ませ、指の腹やスプーンの表面できれいにならしておきましょう。

オアシスは100円ショップなどでも購入できますよ。

上記の方法で大丈夫ですが、さなぎの大きさによって寸法は調整してください。
さなぎを縦に入れた状態でそれほど窮屈でなく、なおかつ動いても横になってしまわない程度の大きさが理想です。

 注意 

さなぎを触るとクネクネ動きますので、人工蛹室に入れる際は注意が必要です。
ペットボトルでのフチなどで傷つけてしまわないよう、そっと入れたあげてくださいね。

 参考記事 

■カブトムシのさなぎが土の上に!

まとめ

いかがだったでしょうか。

カブトムシの飼育は難しくありませんが、とはいえ、やはり注意すべきことはいくつかあります。
通常と違った行動をしたときは心配になると思いますが、適切な処置をしてあげれば大丈夫です。

元気に育ってくれればいいですね。

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