カブトムシ飼育中のコバエ駆除方法/幼虫の場合はどうする?
2016/11/05
みんな大好きカブトムシ。
その力強い姿はまさに昆虫の王者。子供たちの憧れですね。
山で採ってきたり、子供にせがまれペットショップで買ってきたりして、家の中で飼ってるというご家庭も多いのではないでしょうか。
でも飼育していて困るのがコバエ。
部屋の中までコバエがブンブン飛び回ってイライラしていませんか?
カブトムシやクワガタムシを飼っていると必ずと言っていいほど大量発生するタイミングがあるんですよね。
ここではカブトムシやクワガタムシの飼育中にコバエが発生する原因と、駆除方法、
カブトムシが幼虫やサナギだった場合のコバエ対策などについてご紹介しています。
カブトムシの飼育中にコバエが
コバエが発生する原因
主な原因はカブトムシの土と餌にあります。
カブトムシを飼育する際、土を山で採ってきたという場合はもれなく他の虫などが紛れています。
ペットショップなどで売っている昆虫マットには、基本こういった虫は入っていませんが、(たまに入ってるのもある。)カブトムシのエサとなるゼリーや果物などにつられて侵入してきたコバエがマットに卵を産み付けます。
この卵があるタイミングで一斉に羽化し、急にコバエが大量発生したようになってしまうのです。
コバエの成長は思った以上に早い
コバエの成長はびっくりするくらい早いんです。
まず親バエが卵を産み付けてから、孵化にかかる時間は24時間。なんとたった1日で卵から幼虫にかえってしまいます。
そして、その幼虫がサナギになって成虫に羽化するまでは約1週間~10日くらい。
で、羽化した成虫がまた卵を生む。 まさにコバエスパイラル。
なんだか恐ろしいですね。
それはそうと・・・
ブヨって知ってますか? 一見コバエみたいなんですが、コバエよりも大きくて普通のハエよりも小さいかんじ。
実は先日近くの公園で、そのブヨにふくらはぎを刺されまして。
まー腫れる腫れる。こんな感じになってしまいました。
たかがブヨと侮ってはいけません。
カブトムシ捕りにいかれる方、くれぐれも長ズボン着用してくださいね。
カブトムシ飼育中に出来るコバエの駆除方法
マットを交換する
「なんだか最近よくコバエが飛んでるな」と感じた時点で、コバエはすでに卵を生み落としている可能性があります。
その卵を何とかしないと、またすぐにコバエが羽化しますし、羽化したコバエを駆除しないと、さらにマットに卵を産み付けられます。
つまり、同時になんとかしなければいつまでたってもイタチごっこです。
もし、飼育中のカブトムシが成虫であれば、今使用している土を一旦全て捨て、水槽をきれいに洗ってください。
次に、土を入れる代わりにパインチップかヒノキチップを敷きます。
これらは元々小動物を飼育する際の敷き材ですが、カブトムシやクワガタムシの成虫の飼育には問題なく使用できます。
尚、カブトムシに卵を産ませて育てようと考えている場合はパインチップやひのきチップは使えませんので、代わりに新しい昆虫マットに交換するようにしましょう。
エサを替える
すぐにコバエが発生してしまう原因は、エサのあげ方に問題があるのかもしれません。
もし、スイカやぶどう・リンゴなどの果物をエサとして与えているのであれば、昆虫用ゼリーに交換してください。
果物はすぐに腐敗するためコバエが寄って来やすく、またダニも発生しやすくなります。
昆虫ゼリーはできるだけマットに触れないよう、止まり木の穴等に固定するのが望ましいです。
ゼリーは古くなる前に交換するようにしましょう。
エサのあげ方に関しては情報は下記の記事を参考にしてみてください。
参考記事飼育ケースを替える
飼育ケースを「コバエシャッター」にするとコバエ侵入防止に効果があります。
「コバエシャッター」はフタの部分に空気を通す穴が開いているのですが、そこにフィルターがセットされていて外部から小さな虫などが侵入しにくくなっています。
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新聞紙かキッチンペーパーをはさむ
わざわざ飼育ケースまで交換してられない、という場合はケース本体とフタとの間に新聞紙かキッチンペーパーをはさむようにしましょう。
ビニールやラップだと空気を通しにくいですし、かといってネットのようなものだと目が荒すぎてダメです。
新聞紙やキッチンペーパーなら適度に空気や湿気を通すのでうってつけです。
ストッキングも目が細かくて良いのですが、たまにカブトムシの脚やツノがからまりエライことになります。
使用する場合はケースの上からかぶせるようにすると効果アップです。
掃除機で吸う
コバエが大量発生したら、掃除機を近づけて吸ってしまうのもひとつの方法です。
まずは一旦飼育ケースを家の外に出してから蓋を開け、ウチワなどで仰いで中にいるコバエを放出。
その後、出きらずに残ったコバエを掃除機で吸引します。
めんつゆトラップを仕掛ける
コバエ取りではかなり知られた方法です。
まず、適当な透明の小瓶(ジャムの瓶など)を用意して、1/3~半分くらいまで水を入れます。
そこに小さじ一杯程度のめんつゆを入れ、さらに台所用洗剤を数滴入れたら出来上がり。
これを飼育ケースの近くに置いておいてください。
コバエの羽化サイクルである1週間~10日を目安にしましょう。
羽化のタイミングでトラップに掛かり出しますので、ある程度とれた段階で捨ててください。
コバエホイホイ
コバエの駆除に非常に効果的です。
飼育ケースの近くに置いておくと、飼育ケースから出てきたコバエを捕獲することができます。
飼育ケースの中に入れても、コバエホイホイの穴にカブトムシが入ることはまずありませんが、小さなクワガタとかだと侵入してしまうかもしれません。
アースノーマット(自己責任で)
アースノーマットはコバエや蚊などの弱い虫には効果がありますが、毒性が低いのでそれより大きなカブトムシなどには害を及ぼさないと言われています。
確かにそれほど強力なものではないとは思いますが、直接カブトムシに聞いたわけではないので、本人がどう思っているかわかりません。
死ぬほどではないにしても、何らかの影響がないとも限りませんので、使用の際はあくまで自己責任でお願いします。
カブトムシの幼虫の飼育中にコバエが発生したらどうする?
基本は前章の成虫飼育の場合と同様ですが、カブトムシの幼虫は成虫とちがって土を食べて成長するので、パインチップやひのきチップは使えません。
コバエが湧いたときは飼育ケースを洗った後、新しくガス抜きを済ませた昆虫マットに総入れ替えしてください。
幼虫や卵の場合はマットにある程度の水分が必要ですので、手でギュッと握って崩れない程度にマットを湿らせておかなくてはいけません。
本来であればマットは半分づつ交換するのが良いのですが、古いマットにコバエの卵が残っていたら交換する意味が無くなってしまいます。
参考記事■カブトムシの卵の飼育方法。孵化する時期は?幼虫になったらどう飼う?
これだけ手をつくしても、またコバエが発生することがあります。
昆虫マットを使用しているかぎり、一旦侵入してしまったコバエの根絶は難しく、そのままにしておくとマットが劣化してきてしまいます。
あまりドロドロになっているようなら再度交換しましましょう。
サナギになる頃にはもう土を食べなくなるので、それほど神経質にならなくても大丈夫です。 すでに蛹室を作ってサナギになっている場合、マットの交換は禁物です。
サナギになったらコバエよりもむしろアリの侵入に注意してください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
どこからともなく湧いてくるコバエには本当に手を焼きますよね。
放っておくとコバエだらけになって、何を飼育しているのかわからなくなってしまいます。
そうならないためにも、コバエが大量発生して困ったときには、今回ご紹介した方法を試してみてくださいね。