日立ドラム式洗濯機ビッグドラムをレビュー!購入時の注意点から使い勝手まで
2018/08/23
我が家の家電の中で2番目の長老である洗濯機がついにダメになりました。
今はなきサンヨー製品ですが、25年間もの間よく頑張ってきてくれたものです。
壊れたと思ったら勝手に治るの繰り返しで、結局一度も修理とは無縁のままその生涯を閉じました。
ちなみに1番の長老は29年目を迎える電子レンジ、人間で言えば優に100歳は超えているでしょう。
なんて のんきなことを言ってる場合ではありません。さっさと新しいのを買わないとどんどん洗濯物が溜まってしまいます。
さすがに25年も経つと機能やらデザインやら、色んなことが変わっているはず。
というわけで、早速近くのエディオンに行ってきました。
店員さんからの説明を聞き いろいろと悩んだ結果、日立のドラム式洗濯乾燥機ビッグドラムスリムBD-SV110Aを購入しましたので、そのレビューをしてみたいと思います。
日立ドラム式洗濯機ビッグドラムのレビュー
正確には「日立ドラム式洗濯乾燥機 ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラムスリム BD-SV110A」。
もともと日立は洗濯機に関しての評判は良く、このビッグドラムシリーズもだいぶ改良を重ねてきているとの事。
ただ、ウチはそれほど洗濯物が多い家庭でもないので、正直こんなデカいやつじゃなくてもいいんですが、ドラム式だとどうしてもこのくらいになるようです。
値段も結構高いし、どうしようか迷ったんですが、その日たまたま日立フェアというのをやっていて、店員さんにかなりいい条件を提示してもらえたので思い切って買うことにしました。
ドラム式洗濯機の購入時に注意すること
サイズに注意
洗濯機本体のサイズが大きくなる場合、一番気になるのは家に置けるがどうかということですが、防水パンのサイズや排水口の位置をきっちりと測っておいたおかげでその場で決定することが出来ました。
蛇口の高さも重要です。ドラム式洗濯機って結構背が高いので蛇口の位置と干渉してしまう可能性があります。
あと、寸法的に収まりそうだとしても、家の入り口までの搬入経路に障害物があったり、玄関や洗面所の入り口が狭くて入れることが出来なければアウト。
ドアを開けたときの有効寸法などを測ったメモを持って電気屋さんに行くと不安にならずに済みます。
マンションなどの場合は念のためエレベータのサイズチェックもしておくといいですね。
扉の開き方向に注意
左開きが「BD-SV110AL」右開きが「BD-SV110AR」
お店に展示してあったのは左開き(開けた時に扉が左側にくるもの)だったんですが、ウチの場合は洗濯機の右側が壁になるので、左開きだと開いた扉と右の壁の間にはさまれ、作業スペースが狭くなってしまうような気がします。
右開きだと、本来120度程度(多分)開くはずの扉が、壁が邪魔して90度くらいしか開かなくなりますが、左側は自由なスペースになります。
「ん?結局どっちに開くのが使いやすいんだ?」と悩んだ末、右開きを選択したんですが、結果的にはこれで正解でした。
このドアの開き方向はかなり重要で、置き場所と照らし合わせてよく考えないと、もし間違ったりしたらかなり残念な結果になります。
右側が壁なので、扉を開けるとちょうど浴室入り口の枠部分にあたって傷がつきそう。
対策としてバンポンというクッションゴムを貼り付けました。
目立たないけど効果てきめんです。
日立ビッグドラムスリムの大きさや色などのデザインは?
前から見るとコンパクトなサイズ
商品名に「スリム」と付いているようにボディ幅60センチというのがこの商品のウリ。
この横幅であれば我が家の防水パンに置いても排水口を隠すこと無く設置できます。
幅はスリムなんですが奥行きは71.5センチと結構大きいのでかなり出っ張ってしまいますが、足元はちゃんと防水パンに収まるサイズになってます。
カラーは2色展開
色に関してはシャンパンと白の2色あります。
洗濯機は絶対に清潔感のある白がいいと思い込んでましたが、実物を見るとシャンパンの方がはるかに美しく、これを見てから白を見るとなんだかチープに見えてしまいます。
カタログで見るとどーってことなさそうですが実際にはとてもキレイ。上面の洗剤を入れる蓋部分がパールピンク、操作パネル周辺がシャンパンゴールドで高級感があります。
ちなみに、シャンパンは扉が右開きと左開きの両方用意されてますが、白は左開きしかありません。
どうやらメーカー側もシャンパン推しのようですね。
愛嬌のあるデザイン
洗濯機といえば四角い箱のような無機質なデザインが多いですが、コイツは前面の丸いドラムドアがちょうど良いアクセントになっていてオシャレな雰囲気をかもしだしています。
お腹の部分が丸く出っ張ってますが上面は意外にコンパクトなので、思っていたほど圧迫感もありません。
タヌキみたいでちょっとかわいいです。
まずは「標準コース」で洗ってみました
かなり細かなプログラムが施されているようで、正転と反転を繰り返しながら強く回ったり弱く回ったり、回転によって上に持ち上がった衣類が下にたたきつけられ、さらにドラムの内側でシャワーを浴びながら擦られたり。
それが決まりきった動作ではなく少しずつ変化を加えながら作業しているような、なんだかとても賢そうな動きをします。
洗剤液をシャワー状に吹付けるナイアガラ洗浄がいかにも強力そう。
つい「おー」っと声を上げながら見入ってしまいました。
気になる黄ばみ汚れには温水ミスト機能が便利
標準コースでも汚れ落ちに不満はありませんでしたが、黄ばみなどが気になる場合は「温水ミスト」機能ってのがあって、これは温めた洗剤液をミスト状にして吹きつけることで 衣類にこびりついた皮脂汚れやニオイを落とすというものなんですね。白いシャツなんかを洗う際におすすめです。
今までとは洗いあがりが違う!
驚いたのは、脱水し終わった後の衣類のシワがすごく少なく、繊維の歪みが全く感じられなかったこと。
「風アイロン」などの乾燥機能を使ってないにもかかわらずです。
以前は脱水が終わった後、洗濯物をハンガーにかけるときに手でシワをパンパンする必要があったんですが、これにしてからはその作業が必要無くなりました。
洗濯機から出した状態がすでにシャッキリしてるんです。
干した後もTシャツの袖やスソが台形に歪んでいることがないので、ピシっと四角く畳めて気持ちいいです。
まあ、大昔の洗濯機との比較なんで、今ではこのくらいの仕上がりは当然なのか、それともこの洗濯機のおかげなのかはわかりませんが、とにかくスゴイです。
日立ビッグドラムの音はうるさい?それとも静か?
最初にスイッチを入れて洗濯が始まった時、「今の洗濯機ってこんなに静かなのか」と驚きましたが、洗濯が進むにつれ徐々に振動も増してきて そこそこの音がするようになります。
中途半端なスピードで回ってるときの揺れが一番大きく、それ以上の早さになると逆に安定しておとなしくなります。
まあ、静かとはいえませんが、うるさいってほどでもありません。
ただ、脱水に入るとドラムがキーンという音とともに今にも離陸しそうな勢いで高速回転を始めます。
「と、飛ぶんか?飛ぶつもりなんか?」とちょっと後ずさりしてしまいました。
日立さきがけの自動おそうじ機能で洗濯機内部をいつもきれいに
ドラム周辺に溜まってくる汚れ、目に見える部分は掃除できますが、ドラムの外側や洗濯槽の裏側なんかだと汚れてることすらわかりませんよね。
でもそのまま放っておくとカビや悪臭の原因に。
このやっかいな汚れをキレイな水を使って自動的に洗い流してくれるのが「自動おそうじ機能」。これ、日立が最初に出した機能だそうです。
「でも毎回だと水道代が・・」とちょと心配になるかも知れないですが、説明書を見ると1回あたりにかかる費用は2.8円。
これを行うことで定期的な「槽洗浄」の回数を減らすことができるので むしろお得かも。
槽洗浄に使う純正のクリーナーって、すごく評判いいんですが結構高いですからね。
工場出荷時はオフになっていますが、我が家ではオンに設定してます。
日立ビッグドラムの乾燥具合は?
乾燥後の仕上がりは実にふわふわです。以前の乾燥機でもそれなりにふわふわに仕上がってたんですが、ふわふわ&シワの少なさを実感しました。
前章でも触れましたが、そもそも脱水が終わった時点でシワが少ないんです。それに加えて「風アイロン」機能が働くことでさらにシワや縮みの少ない仕上がりになっているんでしょう。「風アイロン」がダントツの人気機能だというのもうなずけます。
乾燥時間はそこそこかかるなーといった印象ですが、勝手にやってくれるので気にはなりません。
電気代もそれほどではなさそうですし。
あと、重宝するのが「スチームアイロン」という機能。
例えば衣替えした服を最初に着るとき、ニットやズボンにくっきりと付いた折りジワが気になることってありますよね。
そんなとき、洗濯機に放り込んでスチームアイロン機能を15分くらいかけてやると、きれいにシワが取れてくれるんです。
これなら、今日着ていく服のシワを発見して焦ることもなくなりそうです。
乾燥機能を使ってみてちょっと残念だったのは、洗剤や柔軟剤の匂いがあまり感じられないこと。
以前使っていた乾燥機はそんなことなかったんで、乾燥させると必ず香りが消えるというわけではなさそうです。
あと、乾燥終了後に扉を開けると、開口部のパッキン周辺や扉の内側に結構なホコリが付きます。
まずこれを拭き取らないと中から洗濯物を取り出す気になりません。
まあ、洗濯物に付いてしまうよりは目に見える場所に付いてくれるほうが清潔を保ちやすいですし、ティッシュで簡単に拭き取れるので苦にはなりません。
日立洗濯機ビッグドラムは乾燥運転時に臭い?
買った後でいろいろネットで調べてみたんですが、乾燥時のニオイが気になるという口コミがたくさんありました。
確かに乾燥後のタオルからわずかにゴム臭がする気がします。これは内部で使われているゴムやプラスチック等の部品のニオイのようで、「ご購入後しばらくの間、ゴム製品のにおいがすることがあります。使用するにつれて、においはなくなります」と取扱説明書に書いてました。
あと、乾燥運転中にほんのちょっと下水っぽいニオイを感じました。
「下水っぽいニオイ」に関してはネットでのカキコミを見ても真剣に悩んでいる人も多く、色々な原因が考えられるみたいです。
使用して間もないからか、今のところ大した事無いですが、今後もっと臭くなる事も考えられますので、このニオイの問題に関しては後日対策をまとめる予定です。
ーーー追記ーーー
乾燥機能を使ったときにイヤなニオイがする時の対策をまとめました。
参考記事日立洗濯機 ビッグドラムのまとめ
予定外の出費だったので結構キツかったですが、結果的にはこれを買って良かったです。
25年前の洗濯機と比べるのもアレですが、随分進化してるなーって感じました。
まず嬉しいのがエコなこと。
給水や排水も「え?これだけ?」ってくらい少ないです。前の洗濯機&乾燥機と比べると電気代や水道代などのランニングコストは半分以下だと思います。
最初 物珍しがって洗濯~すすぎ~脱水までの一部始終をジーっと見てたんですが、溜めた水でジャブジャブ洗うんではなく水流を吹き付けるといったイメージ。
何か意味があるであろう複雑な動きが、熟練の職人っぽくて安心できます。
説明書を見るとかなり細かい設定が可能で、そのときの状況に合った洗い方や乾かし方などが出来そうです。
ただ、多機能なのはいいんですが、出来ることが多すぎて逆に使いこなすのは大変かも。
なので、今のところ「標準」メインで使ってます。
今後必要に応じてマニュアルの説明を見ながらトライしていくといった感じですかね。
それにしても、スイッチひとつで洗濯から乾燥まで全てやってくれるというのは楽チンのひと言。洗濯槽の裏側まで自ら洗うなんておりこうさん!
掃除などのお手入れも楽ちんそうですし、今後の活躍に期待です。
家事に手を取られたくないという人には超おすすめですよ。