入学祝いの のし袋の書き方。中袋のお金の入れ方などを再確認!
2020/01/04
新入学のお祝いを包むときに必要な「のし袋(ご祝儀袋)」
いざ準備しょうとするとどんなものを選べばいのか、どんな風に書けばいいのか迷いますよね。
間違った渡し方は自分が恥ずかしい思いをするだけでなく、相手に対して失礼になってしまうこともあります。
ここでは、のし袋の種類や書き方、中袋の書き方とお金の入れ方、包み方などについて解説しています。
入学祝いの のし袋の書き方
入学祝いで使うのし袋の種類と選び方
のし袋って、色んな種類がありますよね。
おめでたそうなやつなら何でもいいってわけではなく、決まりがあるんです。
入学祝いに使う のし袋(御祝儀袋)はこれ。
紅白の蝶結び(花結び)
- 図左側:蝶結び(花結び)
- 図右側:結びきり(あわじ結び)
外袋に「水引(みずひき)」と言われるヒモを束ねたようなものがあります。
図左側の、蝶結びになっていて先が下を向いてるやつ、これが正解です。
この蝶結びは入学や出産など「何度あっても良いもの」という時に使用します。
右側のは結び切りと言って、結婚のように「一度きりであってほしい事」の時に使うもの。
なので今回はNG。
結びきりとあわじ結びの違いについて
- 結び切り:一度きりのお祝いや仏事に用いられる
- あわじ結び:結び切りから派生したもので、結び切りとほぼ同義
- 結び切り:一度きりのお祝いや仏事に用いられる
- あわじ結び:結び切りよりも広い範囲のお祝い事全般(結婚祝い・快気祝い・入学祝い・出産祝い・七五三など)や仏事に用いられる
上記画像右側の「結びきり」は いわゆる「あわじ結び(あわび結び)」と呼ばれるものです。
元々の結び切りはもう少しぎゅっと縛った形をしているのですが、明治以降、この結び切りが変化して「あわじ結び」というものが出来上がりました。
そのため、結び切りとあわじ結びは別物という解釈もありますが、ルーツは同じであり、どちらも結婚式や仏事など一度きりの事に使われるのが一般的です。
ただし関西方面では少し違っていて、あわじ型の結び切りについては「一度きり」という事にあまりとらわれず、もう少し広い範囲で使われています。
私のような関西出身者にとっては、入学祝いにあわじ結びでも正直あまり抵抗感は無いのですが、人によっては気にされる方もいらっしゃるかもしれません。
不要な誤解を避けるためにも、入学祝いに関しては蝶結びを選んでおくほうが賢明です。
水引の色は?
お祝いに使う場合の水引の色は「紅白」が一般的。
「金銀」や「白黄」も用途としては同じですが、地域差があるため基本の「紅白」が無難です。
ちなみに、最近はカラフルな祝儀袋もたくさん売っていますよね。
個人的には、ありきたりなものよりもそういったチョット変わったもの方が楽しめていいと思います。
ただ、中にはしきたりを重んじる方もいらっしゃいますので、気になるようであればオーソドックスなタイプのものを使用するようにしましょう。
のし袋(御祝儀袋)のグレード
のし袋(御祝儀袋)にはグレードがあり、包む金額によって使い分けるのがマナー。
袋に水引が印刷されたタイプのものは、大体1万円くらいまでで、それより多くのお金を包む場合は 水引が豪華なものを選びます。
金額が少ないのに 外側だけ立派ということがないよう、外側と中身のバランスをとるようにしましょう。
入学祝いの のし袋の表書きは?
- 上の段
「御入学祝」「祝御入学」「入学御祝」「合格御祝」と書きます。
(幼稚園等の場合は入学ではなく入園)
のし袋に短冊が付いている場合はそれを使っても構いません。
注意4文字に抵抗があるという理由で、
「御入学御祝」としたり、「祝 御入学」や「合格 御祝」のように間を空けるケースもあります。
- 下の段
自分のフルネームもしくは苗字を書きます。
夫婦で贈る場合は、世帯主の名前を書くのが一般的ですが、連名にする場合は夫の氏名をフルネームで、左に妻の名前のみを書きます。
友人同士で贈る場合は中央に「友人一同」と書き、その左側に全員の氏名を記入。
人数が多すぎて見苦しくなるようなら別紙に書いて同封します。書く順番は目上の人からでも50音順でもいいです。
文字は何を使って書いたらいい?
文字はサインペンではなく、毛筆や筆ペン(黒墨)で書くようにましょう。
入学祝いの中袋の書き方
のし袋の中に入れる中袋(中包み・内袋)にも同じく記入が必要です。
ここはサインペンでもOK。
大抵はご祝儀袋とセットになってますが、中袋が付いていない場合は白無地の封筒でも代用できます。
中袋の表面の書き方
まずは表側に金額を記入。数字部分は旧字体を使うのが一般的です。
以下、参考にしてください。
例:「金壱万円也」「金弐万円也」など。
※四・六・九は死・無・苦を連想させるため、縁起が悪い数字という理由で使われません。
旧字体が書きづらいという場合は簡単な漢字でも大丈夫です。
下記はそのバリエーションです。
もっと簡単にしたい場合は、
でもOK。
金額の後ろの「也」の文字は付けても付けなくてもどちらでも構いません。
中袋の裏面の書き方
裏面には自分の住所と氏名を書きます。郵便で封書を送るときのような書き方ですね。
(実際に郵便で送るわけじゃないので郵便番号は書かないようにしてください。)
最初から名前や金額を記入する場所が印刷されている場合は、そこに書くようにしましょう。
入学祝いの のし袋のお金の入れ方
お金の入れ方には向きがあります。
まず、お札が複数枚あるときは全て同じ方向に揃えます。
次に、人物が上に来るようにし、中袋の表面とお札の表が同じになるように入れます。
(人物の顔がある方がお札の表です)
中袋が封筒タイプのものは封を折ります。
(のりづけは不要)
折りたたむタイプの中袋でも基本は同じです。
このとき、お札を間違って裏向きに入れてしまうと、お香典の入れ方になってしまうので気を付けてくださいね。
お札は必ず新札で
お祝いのお金は新札を使うのがマナー。でもこれ、つい用意するのを忘れがちです。
ギリギリになって慌てないように、早めに銀行などで新札に交換しておくことをおすすめします。
もし万が一忘れてしまった場合は、頑張ってスチームアイロンで伸ばしましょう。
入学祝いのご祝儀袋の包み方
中袋にお金を入れたら、最後に元ののし袋に戻します。
このとき、上包みの折り方には特に注意が必要です。
と言うのも、右図のように重ねるのは「不祝儀」といって、弔辞のときに用いる香典袋のたたみ方です。
間違いなく下側を上に被せたことを確認してから水引で留めましょう。
確実に元の状態に戻せるよう、念のため最初の状態を写メに残しておくといいですよ。
入学祝いの渡し方 ふくさは必要?
入学式のお祝いは袱紗(ふくさ)で包むのが一般的。
ふくさは祝儀袋が汚れたり水引が折れたりしないようにするためのもの。
それと同時に、「お渡しするものを大切に扱っていますよ」という事を表現するためのものでもあるんですね。
なので、結婚式やお葬式の時には必要なマナーです。
ただ、知人や親戚に入学祝いを渡すだけであれば、相手の目の前で広げるといった儀式的なパフォーマンスにはそれほどこだわらなくても良いかと思います。
もちろん、お祝いの儀式自体が大掛かりであったり、相手が格式を重んじる方の場合は別ですので、まあケースバイケースですね。
それ以上に気をつけておきたい渡し方のマナーがありますので、気になる方は下記の記事もチェックしておいて下さいね。
関連記事■入学祝いは親と子供どちらに渡すべき?誰のもの?相場とマナーは?
入学祝いのご祝儀袋の包み方や書き方:まとめ
ご祝儀袋の使い方って結構ややこしいですよね。
同じお祝いごとでも結婚祝いと入学祝いとでは、水引の種類が違うので間違わないようにしてくださいね。
あと、意外に多いのがお金の入れ忘れ。
文字を書くことに集中しすぎて肝心の中身が無かったなんてことにならないように、最後にもう一度確認しておきましょう。