お中元お歳暮は両親にも送る?不要?どちらか一つでもいいの?
2019/12/11
結婚したら両親にお中元やお歳暮を贈るべきかどうか、迷いますよね。
「やっぱり育ててくれた両親には贈るべき?」
「自分の親はともかく、義両親にはやっぱり送っとかないとマズイ?」
「お中元かお歳暮、どちらか一つだけでもいいの?」
ここでは、これらの疑問についてお答えします。
お中元やお歳暮は両親にも送るべき?
両親に対するお中元やお歳暮って、結婚したら贈るべきものなのでしょうか?
人によって価値観や考え方が違うので、はっきりとした答えはないんですが、個人的な意見としては、わざわざ贈らなくてもいいんじゃないかなと思います。
結婚すれば色々とイベントごとは増えていきます。
誕生日、父の日・母の日、バレンタインデー、敬老の日、などなど。贈り物のネタを考えるのも大変ですし出費もかさみますしね。
しかも、これらの贈り物って、一度始めるとなかなか途中でやめるってことが出来ないんですよね。
最初はなんとか維持できても、子供ができるなどすると、さらにイベントごとは増えていきますし。
学費や習い事なんかが増えてくると結構キビシイと思います。
それに、両親にもお返しだとかお礼の連絡だとかの気を遣わせてしまいますので、それぞれの関係性の見極めが大切ですね。
もちろん地域性や習わしもあるので「絶対に必要ない」なんて言うつもりはないですが、「とりあえず贈っとけば間違いないだろう」という安易な気持ちで始めないほうがいいと思います。
ホント、始めるのは簡単でも遠中でやめるのは大変なんですよ。
参考記事 ■お歳暮やお中元をやめるときって手紙は必要?マナーって?さらに「お正月にはお年賀も贈らなければいけないのでは?」と頭を抱えている方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
参考記事 ■お歳暮とお年賀の違いは?両方送るほうがいい?のしは必要?減り続けるお中元・お歳暮
両親への贈答だけじゃなく、贈り物を贈るという習慣自体が徐々に減ってきています。
学校の先生など、公務員の方への贈答禁止はもとより、一般の企業でも、得意先の個人宛に贈る事、貰う事に対して厳罰を儲けてるケースもありますし、「社内でのお中元・お歳暮は禁止」という取り決めをしている会社もあるほど。
金品でのつながりや、形式的になりがちな儀礼に疑問を感じる方が増えてきたんでしょう。
虚礼廃止による売上減少に危機感を感じた百貨店が「ご両親に感謝の気持を込めてお中元・お歳暮を贈りましょう」といった風潮を煽っているという話もあります。
ある意味、製菓会社のバレンタイン戦略やコンビニの恵方巻きと同じ戦略と言えなくもないですね。
相手の気持ちを一番に考える
贈り物をするなら相手に喜んでもらってこそ。相手がそれを望んでいないなら、それはもはや自己満足。
受け取る側も、
「そんな他人行儀なこと必要ない」
「お礼するのも面倒だからやめて」
「かえって負担」
と感じる場合も多いので、贈らないという選択をする事も一つのマナーです。
前もってお互いの親に「お中元(お歳暮)送ろうかと思ってるんだけど、何がいい?」など、こっそり聞いてみるのもよい方法です。
ご両親も自分の息子や娘なら本音が言いやすいのではないでしょうか。
こういった贈り物は受け取り手の気持ちを優先したほうがうまくいきます。
ご両親が「するのが常識」という考えであれば、もめごとを避けるためにも贈っておく方が良いかもしれませんし、「しなくていい」というなら素直にやめておきましょう。
お中元やお歳暮を贈らない、または不要と言われた場合
両親から「気を遣わなくていい」「要らない」と言われたものの、何もしないというのもなんだか気が引けるし・・」という事もありますよね。
記念日にプレゼントを贈る
誕生日や父の日・母の日などにプレゼントをしてみてはいかがでしょう。
このようなイベントであればご両親にもそれほど気を遣わずに受け取ってもらえるはずですし、むしろそのほうが喜んでもらえるかもしれませんね。
こういったプレゼントは毎年しているという場合は、ご両親の結婚記念日に御祝いのお花などを贈ってっみるのもいいかもしれませんよ。
おみやげを送る
旅行に出かけた際に、旅先からその地方の名産品などを送るのもいいですね。
その土地の珍しいものや美味しそうなものをいただくと嬉しいものですし、お返しの気遣いをさせずにすみます。
決まりきったお中元・お歳暮よりもサプライズ感があって楽しいですよ。
一緒に食事をする機会を設ける
自宅に来てもらって一緒にお食事するというのも喜ばれます。
また、料理を作って子どもと一緒に遊びに伺うのもいいでしょうし、お料理が苦手なら、どこかのお店を予約するというのでもかまいません。
喜んでもらえる方法で感謝の気持ちを伝えるということが大切です。
お中元かお歳暮のどちらか一つ贈るとしたら?
「お中元かお歳暮、せめてどちらかだけでも贈りたい」という場合もありますよね。
「一つにすることが自体失礼な事なのでは」と悩む方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。
実際そういう贈り方をされている方もたくさんいらっしゃいますよ。
お中元もお歳暮も元々はご先祖様のお供えとともに、お世話になった方へ感謝の気持を込めて贈るようになったのが始まりです。
お中元は上半期の、お歳暮は一年の締めくくりにあたりますので、そういった意味ではお歳暮のほうが重要とされています。
なので、あえてどちらか一つにするのであればお歳暮にしましょう。
関連記事■お中元やお歳暮を断る方法。手紙やメールの文例/そもそもお返しは必要?
まとめ
お中元やお歳暮に関する考え方は、本当に人によってそれぞれ違います。
両親に送るべきかどうか迷った場合は、どうしたほうが喜んでもらえるか、どうしたほうが今後のお付き合いがうまくいくか、を考えてみるといいかもしれませんね。
いずれにしても、一度贈ると途中で止めるわけにはいかないのがお中元・お歳暮です。
親子の間柄とはいえ、ある時いきなり止めるというのはマナー違反。
のちのちギクシャクしないよう、まずはご夫婦でよく話し合って決めるようにしましょう。