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花粉症の治療に使われる注射の種類/メリットとデメリットは?

      2016/10/22

花粉症の治療に使われる注射
目がかゆい、くしゃみや鼻水がとまらない、花粉症は本当につらいですよね。

内服薬や点眼薬ではどうにもならず、注射を検討されているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

一口に注射と言ってもその特徴はさまざまで、中には高リスクなものもあるので注意が必要です。

ここでは、花粉症治療に使われる注射の種類、メリット・デメリットについて解説しています。

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花粉症の治療に使われる注射

花粉症は花粉を異物と認識して作られた抗体であり、一度作られた抗体は免疫として残り続けます。

花粉症の治療に使われる注射は大きく分けて次の4つです。

  • 減感作療法
  • ヒスタミン注射(ヒスタグロビン注射)
  • ノイトロイピン注射
  • ステロイド注射

打つ時期、回数、費用、副作用など、それぞれに特徴やメリット、デメリットなどがありますので、次章で一つ一つ解説していきたいと思います。

花粉症の注射の種類

減感作療法

花粉症を完治させられる事ができる治療法です。
しかしながら、あまりに長期間にわたり根気よく続ける必要があり、途中で中断すると効果がなくなってしまいます。
またこれを行う医療機関が少がないこともあり、現在これを行う人は少なくなってきています。

費用は1回につき500円程度です。

■メリット

数年かかりますが、成功すると半永久的に特定の花粉によるアレルギー症状が出ません。

■デメリット

特定のアレルギー以外の物に対しての効果はありません。
(例えばスギ花粉に対して行った場合、ブタクサやヨモギといった他の花粉には効果が無い)
1回の費用は安価ですが、数年がかりと考えるとトータルでかかる費用はかなりのものになります。

ヒスタミン注射(ヒスタグロビン注射)

非特異的減感作療法とも呼ばれ、体質改善を目的としており比較的安全な注射です。

アレルギー症状は体内でヒスタミンが過剰に生体反応を起している状態です。
このヒスタミンを抑えるためにヒスタグロビンを注射することで抗体をつくりアレルギー反応を抑えます。

費用は1回につき500円程度です。

■メリット

人血液由来成分であり、化学合成によるものではないので副作用も少なく、とてもナチュラルです。
花粉症のみならず、ハウスダストなども含む全てのアレルゲンの症状に対して幅広い効果が期待できます。

■デメリット

効果の持続期間が比較的短いですが、週1〜2回のペースで6回程度行うことで3〜4ヶ月間、アレルギーの抑制効果が期待できます。
ヒスタグロビン注射は生ワクチンの接種の効果に対して影響をあたえるため、生ワクチンを接種した場合は、ヒスタグロビン注射を行うまで最低2週間の期間を空ける必要があります。
また、先にヒスタグロビン注射を受けた場合は、ワクチン接種まで3~4ヶ月期間を空ける必要があります。
尚、インフルエンザワクチンのような不活化ワクチンなどの場合は期間を空けなくても問題ありません。

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ノイトロイピン注射

ノイトロピン注射は、ウサギの皮膚にワクシニアウイルスを注射することで炎症をおこした皮膚組織から抽出したもので、神経機構を活性化することで痛みを軽減させる作用があります。

通常の痛み止めは、痛みを軽減させる反面、血流の低下などにより、結果的には治癒を遅らせてしまうことになりますが、ノイトロイピンは神経系のみに作用するので、このような副作用はなく、その効き目はとても自然です。

腰痛、肩こり、首などの慢性的な痛みをやわらげるために使用されるノトロイピンですが、花粉症に対してもとても有効であり、長期的に運用しても副作用が殆ど無く、身体への負担が少ないのが特徴です。

目のかゆみ、鼻水、鼻づまり、など、花粉症によって引き起こされるさまざまな症状に効き目がありますが、花粉症のみならず、他のアレルギーによる全身的な皮膚のかゆみ、湿疹、蕁麻疹など幅広い皮膚疾患に対しての効果と安全性が認められています。

費用は1回につき500円程度です。

■メリット

アレルギー薬、花粉症薬、鎮痛剤、ビタミン剤など、他の薬と併用しても副作用もなく、また効果を打ち消し合う事もありません。
注射液が体液に近く低刺激なので注射の痛みが少ないというのも、注射嫌いの方にとっては良い点です。

■デメリット

人によって効く人と効かない人がいます。
また、一度効いた人でも次は効かないと言うこともあるため、他の漢方薬や抗ヒスタミン薬、ヒスタミン注射との併用が必要な場合があります。
ただ、そういった場合でも、ノイトロイピン注射は併用することでの副作用の心配がありませんし、薬を単体使用するときよりも軽いものにできます。

ステロイド注射

ステロイド剤を筋肉注射することで、花粉症の症状を抑えます。
「ケナコルトA」「デポ・メドロール」が用いられることが多く、これを注射することで約3週間効果が続きます。

費用は1回につき500円程度です。

■メリット

即効性があるため、花粉症のシーズン前から予防的に摂取する必要がありません。
また、持続性が高いためシーズン中は3週間ごとに1回程度注射すれば良いとされています。

■デメリット

「ステロイド注射は保険が効かない」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、ステロイド注射は花粉症に使って良いと認められており、保険がききます。

しかし保険を適用するには、医院として投与に関するさまざまな事項を行わなければならず、それが正しく守られていなければ監査対象になり不正とみなされます。
こういった理由もあり「保険適用外」と言って、保険を使わずにおこなおうとする場合もあります。
また、保険を使わないのであればその金額は医師が自由に決めることが出来ますので、病院によってかなりの差が出ることもあります。

副作用としては、糖尿病の誘発、感染症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、高血圧、肝機能障害、骨粗しょう症、緑内障、精神障害、生殖機能障害、満月様顔貌、etc.
などのおそれがあり、また連続して使用し続けることによりステロイド依存症になる可能性があります。

しかも、薬の効果が持続している間はこの副作用と付き合っていくしかなく、副作用を取り除くには薬の効果が自然に消えていくのを待つしかありません。

花粉症の辛さから飛びつきたくなる気持ちもわかりますが、副作用を誘発した時のリスクは決して少なくありません。
メリットとデメリットを天秤にかけてよく考えましょう。

※もし症状が鼻水や鼻詰まりによるものであればレーザー治療という選択肢もあります。

 参考 ■花粉症対策でレーザー治療の効果は?いつがベスト?痛みは?

まとめ

いかがだったでしょうか。

注射といってもそれぞれ違いがあります。
以下、まとめておきますね。

  • 減感作療法

・花粉症を完治させることができる方法であるが、1種類のアレルゲンに対しての効果しかない。
・数年がかりの取り組みとなり、中断するとリセットされてしまうため、脱落するケースが多い。

  • ヒスタミン注射(ヒスタグロビン注射)

・効果が感じられる期間が短いため、シーズン中に複数回は注射する必要がある。
・副作用が少なく、花粉症以外のアレルゲンの症状に対して幅広い効果が期待できる。
・生ワクチン接種の予定がある場合は時期を空けるなどの計画性が必要。

  • ノイトロイピン注射

・副作用が無く、他の薬や注射との併用も可。効果を打ち消しあうこともない。
・花粉症以外のアレルギーに対しても効果がある。
・効く人と効かない人がいて、また一度効いた人でも次また効くとは限らない。

  • ステロイド注射

・即効性と持続性があるが、副作用のリスクが大きい。
・病院によっては保険適用されないケースがある。

花粉症は本当につらいですよね。

目や鼻にとどまらず「喉がかゆい」「耳の奥がかゆい」という、何とも言いようのない苦しみを味わうケースもあります。
■花粉症の症状で耳がかゆい!
■花粉症の症状で喉がかゆい!

こういった辛さから逃れたい一心で飛びつきたくなる気持ちもわかりますが、注射にはそれを上回るリスクが伴うものもあります。
そういう意味でも、副作用を併発したときの代償が大きすぎるステロイド注射は選択肢から外されたほうが良いでしょう。

また減感作療法もかなりの根気と苦労が必要です。

事前に行う適応検査で問題がなければ、ヒスタミン注射とノイトロイピン注射を併用すると相乗効果で、より高い効果が期待できます。

本格的は花粉シーズンを迎える前にお医者さんとよく相談し、少しでも楽に乗りきれるようにしたいですね。

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