ザリガニの飼い方は初心者でも簡単!飼育に必要なもの/長生きの秘訣は?
「ザリガニつかまえた!飼ってもいい!?」
子どもに興奮気味にお願いされたことないですか?
嬉しそうな顔を見てると「元いた場所に返してきなさい」とは言いづらいですよね。
ザリガニって生命力が強い生き物なので、それほど神経質にならなくても簡単に飼うことができます。
とは言っても、ザリガニを飼育したことのない人にとっては何が必要でどう育てていいかわかりませんよね。
ここでは初心者でも簡単にできるザリガニの飼い方についてご紹介しています。
ザリガニの飼い方は初心者でも簡単
ザリガニの飼育は初心者の方でも比較的難易度が低く、家で簡単に飼うことが出来ます。
まずは飼育するための大きな2つのポイントをおさえておきましょう。
広いスペースで飼う
ザリガニは一緒の場所に何匹も入れておくと共食いしちゃうんですよね。
なのでたくさん釣れたからって全部持って帰ってきてもまず飼えません。
いや、厳密には飼えないことはないんですが、ものすごく広いスペースが必要になりますし、そうなると飼育自体が大変です。
一般のお家で飼うなら1〜2匹くらいがおすすめ。2匹の場合は出来ればオスメスのペアで飼うのがいいですね。
うまく産卵してくれたら繁殖させることも可能。 かわいい赤ちゃんザリガニの誕生が見れるかもしれませんよ。
たくさんの水で飼う
ザリガニって、臭いとか汚いといったイメージが無いですか?
あれって少ない水で飼ってるからなんです。
本来ザリガニ自体は臭くないんですが、すぐに水を汚してしまう生き物なんですね。
なので毎日水を換えて砂利を掃除してあげないと、あっという間に臭くなってしまうんです。
でも毎日水槽を掃除するなんてなかなか出来ないですよね。
それを解消するには、水を量を多くするということがポイント。
詳しい理由を知りたい方は下記の記事を参考にしてみてくださいね。
参考記事使用する水は水道水でOKですが、出来ればカルキ抜きを入れるか、バケツに入れた水を1日外に出して日光に当てておくと安心です。
水の温度は気にしなくて大丈夫ですよ。
個人的には、少ない水で毎日水槽を掃除するよりは、多い水で飼うほうがトータルで考えると楽だと思います。
2〜3日くらいなら留守にしても大丈夫ですしね。
(水が少ないとニオイが悲惨です。。)
それに、ザリちゃんが水中でイキイキ動き回る姿を見るのは何とも楽しいですよ。
ちなみに
ザリガニって、ため池や田んぼ、小川、近くの用水路など、案外身近な場所に生息しています。
ザリガニ釣りは簡単ですし準備も楽なので、お休みの日に子供さんを連れて出かけてみてはいかがでしょう?
手軽なアウトドア体験としても最適ですよ。
ザリガニの飼育に必要なもの
ザリガニを飼うためのアイテムを紹介しておきますね。
絶対に必要なものから、あれば便利なものまでいろいろです。
水槽
まず必要なのがザリガニを入れておく水槽ですね。
ぶっちゃけ、バケツや大きめの瓶、ペットボトルなどの容器でも飼えるんですが、ちゃんとザリガニの生体を観察したいという場合は、ある程度の広さがある水槽がオススメです。
水槽の大きさの目安としては、1匹だけ飼うのであれば20cmくらいの虫かごプラケースでも何とか大丈夫ですが、2匹飼うなら最低45cm以上、理想的には60cm以上のものを用意しましょう。
水の深さが確保できるよう、高さは30cm以上のものが望ましいです。
あと、注意したいのが水槽のふたです。
ザリガニはすぐに脱走を図ります。ふと気が付くと水槽から姿を消していて、必死で探しまわった結果、部屋の隅からホコリだらけで発見されるという事がよくあります。
とにかく、エアポンプのチューブやフィルター、ひどいときは水槽の継ぎ目のコーキングなど、足さえ掛かれば平気で登ります。
アクリルの蓋などをしていても軽いと簡単に押し上げますので、脱走防止のため、水槽とふたとのスキマができないようチューブが通る部分をきれいにくり抜き、上から重石を乗せておくようにしましょう。
砂利・底砂
砂利は絶対に敷いてあげましょう。底砂がないと上手く脱皮できない場合もあります。
突き詰めれば砂が無くても飼えるんですが、水槽のツルツルした底床よりも砂が敷いてあったほうがザリガニにとって快適なのは明らかですよね。
あと、平衡感覚をとるのに砂を使っているとも言われてますし、なにより自然に近い環境にしてあげるほうがザリくんも喜ぶはずです。
ザリガニの隠れ家
ザリガニが安心できるよう、隠れ家を設置してあげましょう。
植木鉢、塩ビ管、流木など、ザリガニが身を潜められそうなものなら何でもいいです。
ザリガニは単独での飼育が基本なので、二匹を同じ水槽で飼う場合はケンカしないように隠れ場所を複数用意してあげましょう。
ペットショップなどに行けば手頃な観賞用の土管やタコ壺などが販売されてますので、きちんとレイアウトすれば水槽のインテリアとしても見栄えが良くなりますよ。
濾過(ろ過)フィルター
水の汚れをきれいにしてくれる装置です。
これを使うことで水交換の手間を減らすことができますし、バクテリアも定着しますので是非使用しましょう。
上部式・外掛け・投げ込み式など、色んなタイプがあって、それぞれにメリット・デメリットがありますが、おすすめなのは「水作エイト」などの取り扱いが簡単な投げ込み式の濾過フィルターです。
エアーポンプ
ザリガニはエラ呼吸。
陸でも呼吸が出来るのが魚とは違うところですが、水深を深くする場合は水中に酸素を取り入れてあげなければザリガニは酸欠で溺れてしまいます。
水面まで出てこれるような陸地を作っておいてあげると、登ってきて横向きになって呼吸しますが、水底でも生活できるようエアーポンプ(ぶくぶく)の設置をおすすめします。
水交換用ホース
水量を多くすると水交換のペースは少なくてすみますが、手間はかかります。
ザリガニは水底での生活が主なので、水だけを換えるのではなく底砂に溜まった汚れを取り除いてやる必要があるんです。
特に砂に混じった食べカスやフンをきれいに取り除いておかないと、バーンスポット病という病気になってしまう事があります。
以前の記事でも紹介しましたが「水作プロホース」というものを使うと砂利を巻き上げながら浮かんできたフンや食べカスを水と一緒に吸い上げてくれるのですごく便利ですよ。
ザリガニの餌
ザリガニは雑食なので何でも食べます。
煮干しやスルメ、ソーセージ、チクワ、パン、パスタ、ごはん粒、レタス、ほうれん草、etc.
ただ、栄養の面からも、水質の劣化を早めないという意味でも、ザリガニ専用のエサをおすすめします。
あと、食べ残しを少なくするために、与える餌の量に注意しましょう。
水草
ザリガニは水草も大好物。水槽に入れてやるとムシャムシャ食べます。
一般的なのはアナカリスという水草で、ペットショップで安価で売られてます。
水質の安定にもつながりますし、水槽の見た目もよくなるので一石二鳥です。
ただ、ちょっと気をつけておきたいのがそれに使われている農薬。
ネットで販売されているものは「農薬不使用」を謳っているものもありますが、ペットショップでは農薬の使用を明記していない事もあるので注意が必要です。
あらかじめ水をはったバケツにアナカリスを入れ、半日ごとに水を入れ替えることを4〜5回繰り返し、農薬を洗い流してから使うようにしましょう。
ちなみにアナカリスはものすごくよく成長します。バケツに入れて外に出しておけば勝手に増えていくので経済的です。
ザリガニを長生きさせる秘訣は?
そもそもザリガニの平均寿命って何年くらいなのか気になりませんか?
一般的なアメリカザリガニの寿命は自然界で5〜7年と言われてます。
意外と長生きなんですね。
でも捕まえた時が何歳かわからないですし、立派な体つきのザリガニならすでに3歳くらいということもあり得ますよね。
ペットとして飼うなら良く生きて3年くらいじゃないかなと思います。
長生きさせるには、よい環境で飼育することが大切。
栄養価の高いエサを与え、病気にならならないよう底砂の掃除と水の交換をこまめに行いましょう。
前章でも触れたように、飼うときはできるだけ単独での飼育をおすすめしますが、もし複数で飼うときは大きさを揃えておかないと小さい個体のほうが食べられてしまいます。
また、脱皮後は殻が柔らかく襲われやすくなりますので、仕切りを入れて完全に分けるか、他の個体を3~4日くらい別容器に移しましょう。
(簡単な仕切りだと乗り越えられてしまいますヨ)
■ザリガニの水槽が臭い!原因は?ニオイを消す対策と飼育方法
■ザリガニの釣り方のコツ。餌は何がいい?場所と時期は?
ザリガニ飼育方法に関するまとめ
ザリガニは夏から冬まで一年を通して飼えますし、ちゃんとした環境をつくってやれば長生きしてくれます。
飼育自体は難しものではないですが、水槽内を綺麗に保つための水交換、食べ残しやフンの除去など、こまめな世話は必要です。
そういったことも生き物を育てるという経験になりますし、命の大切さを学ぶ良いきっかけにもなると思います。
ぜひ子供さんと一緒にザリガニ飼育を楽しんでくださいね。