紫外線対策でサングラスの効果。日焼けは目から?コンタクトでもいい?
2017/03/10
ますます日差しがが強くなってくるこれからのシーズン、
日焼け止めクリームに日傘にアームカバー、紫外線対策はとても重要ですね。
でもひょっとして、目のUVケアを忘れてないですか?
瞳に入ってくる紫外線、実は日焼けにも大きな影響があるんです。
ここでは
・紫外線対策としてのサングラスの効果
・目から入ってくる紫外線が日焼けをおこす理由
・サングラスのかわりにコンタクトでも良いの?
ということについて解説しています。
紫外線対策にサングラスは効果ある?
紫外線対策としてサングラスをすることはとても有効で効果があります。
ただ、どんなサングラスでも良いのかというと、そんなことはありません。
選び方にはいくつかのポイントがあります。
サングラスを選ぶポイント 1 UVカット表示
必ずUVカットという表示のあるものを選びましょう
これがないと紫外線をカットできません。
UVカットのサングラスには「紫外線透過率」や「紫外線カット率」もしくは「UV400」というが表記がされています。
紫外線透過率
この数字が低いほど効果が高くなります。
「紫外線透過率1%以下」=「紫外線を1%以下しか通しません」という意味。
紫外線カット率
この数字が高いほど効果が高くなります。
「紫外線カット率99%以上」=「紫外線を99%以上カットします」という意味
UV-400
紫外線には「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3種類に分類されており、その最も強い波長がUV-Aの400nmとされています。
UV400はは99%以上UVカット、UV-380は96%以上UVカットとなっています。
きちんとした製品であれば上記いずれかの数字が必ず表示されているはずで、逆に「UVカット」とだけ書いてあり、数字が記載されていないものは、それほど高い効果が期待できない製品とも言えます。
ちなみにUVカットのレンズは、紫外線吸収剤をレンズに練り込んでいるものと、表面にコーティングしているものがありますが、どちらも効果は同じです。
サングラスを選ぶポイント 2 大きさ
次のポイントは大きさです。
レンズの面積が小さすぎると、顔とレンズの隙間から紫外線が容赦なく侵入してきます。
顔の外側からの隙間を通して入ってくる紫外線は、目の角膜周辺で屈折して鼻側に集まり強いダメージを与える「コロネオ現象」を引き起こします。
このため、できればサングラスは大きめのものや、スポーツ用など 顔とレンズの隙間が少ないタイプのものが望ましいです。
ただ女性の方など、あまり大きなサングラスは女優みたいでイヤという場合もあるでしょうし、イチローばりのスポーツサングラスをかけて、スーパーで買物や幼稚園のお迎えというのも気が引けるかもしれません。
その辺はファッション性と実用性の兼ね合いを考えて選んでくださいね。
サングラスを選ぶポイント 3 色
サングラスというと、一般的に相手から目が見えないくらいの真っ黒なものを想像するかもしれませんが、これは紫外線対策としては逆効果ですので、あまり色の濃くないものを選ぶほうがベターです。
ただ、使用する環境は人によっても違いますよね。
反射の多い水辺、周りの建物や地面が白くて照り返しの強い場所で長時間仕事をするなど、とにかく眩しくてしかたがないといった場合は 暗めの色の付いたものを使用しましょう。
ところで、なぜ色の濃いサングラスは紫外線対策として逆効果なのでしょうか?
次の章で見て行きたいと思います。
日焼けは目から入ってくる紫外線によっておこる
日傘、帽子、アームカバーなど、日焼け対策として、物理的に日光を遮断する方法は理にかなっています。
同じく目もサングラスなどで紫外線をブロックする必要があるのですが、ここで色の濃いものを使用すると目が暗さを感じるため、より多くの光を取り入れようと虹彩の働きにより瞳孔が開いて、かえってたくさんの紫外線を集めることになってしまいます。
目に多くの紫外線が入ってくる事で、皮膚を守るためにメラニン色素がつくられ、その結果 肌を黒くします。
確かに色の濃いものほど眩しさは軽減されますが、紫外線の軽減とは全く意味がちがいますし、眼には優しくないんです。
極論を言うと、透明のメガネでUVカットしてあるものが一番紫外線をカットしやすいと言うことになりますね。
紫外線を長期間浴び続けると白内障や加齢黄斑変性などの症状を引き起こす原因にもなりますので、そういった意味でも普段から目の紫外線対策をしておくことはとても重要です。
目の紫外線対策はコンタクトでもできる?
メガネやサングラスで紫外線カットできるなら、コンタクトでもできるのではと考えた方、正解です。
最近は紫外線カットできるコンタクトレンズも発売されてるので、もともとコンタクトを利用している方はUV効果のあるものに切り替えると良いです。
ただし、ケアできるのは黒目のみなので、白目の部分は無防備なままです。
日光に当たり続けると白目部分が充血するなど、やはり眼にはよくありません。
一番いいのはUVカットのコンタクトレンズとUVカットの色の薄いサングラスを併用することです。
コンタクトレンズではカバーできない白目部分をサングラスで補い、サングラスの隙間から入ってくる紫外線によるコロネオ現象をコンタクトレンズでブロックするのが理想です。
参考記事■サングラスの偏光と調光の違い。メリットは?いいとこ取りはできる?
■日焼けが嫌なら食べ物に注意!促進させるものと防止するもの
■紫外線からの頭皮ケア。 薄毛に注意!帽子やその他の対策
まとめ
いかがだったでしょうか。
- 紫外線対策としてサングラスは有効。
- サングラスはなるべく色の薄いもの・大きめで顔にフィットするもの・UV効果のあるものを選ぶ。
- 紫外線透過率は数値が低いほうが良い。紫外線カット率は数値が高いほうが良い。UV-380よりUV-400のほうが良い
- 色の濃いサングラスは瞳孔を開かせ、かえって多くの光を取り込み、メラニンを色素をつくってしまうため逆効果。
- UV効果のあるコンタクトレンズとサングラスを併用するのがベター。
もともとサングラスは眩しさを軽減さすためのものですが、色が濃いほうがかえって目を痛めてしまう結果につながるとは意外でしたね。
サングラスを選ぶ際には、紫外線をどれだけカットできるかという性能面をしっかりと確認しましょう。