インフルエンザ予防接種の妊婦への影響。妊娠初期の副作用?どこで受けられる?
2017/04/15
冬の季節にさしかかる頃、インフルエンザワクチンが不足していて、なかなか予防接種が受けられないという話をよく聞きます。
また、妊婦ということや妊娠初期だからということで予約を受け付けてもらえなかったという場合も。
こういう理由で断られると不安になりますよね。
「インフルエンザ予防接種って妊婦が受けると何か影響あるの?」
「妊娠初期に予防接種したら副作用とかあるの?」
「妊娠中の人はどこでなら受けれるの?」
という妊婦さんの疑問についてお答えします。
インフルエンザ予防接種は妊婦が受けても影響ないの?
妊婦さんへのインフルエンザワクチンの接種による影響は報告されていません。
それどころか、むしろ妊婦には優先接種の対象とするよう、厚生労働省は発表しています。
妊娠中はどうしても体力・免疫力が低下しやすいのでインフルエンザなどにかかりやすく、また感染した場合は重症化する可能性が高くなることから、日本国内だけではなく世界的にも積極的なワクチン接種が勧められています。
参考記事母体やお腹の赤ちゃんへの負担をかけないためにも、予防接種は受けておくようにしたいですね。
妊娠初期でインフルエンザの予防接種受けても副作用はない?
妊娠初期だから副作用がおこりやすいということはなく、可能性は一般の人と変わりありません。
インフルエンザにかかわらず、どんな薬や予防接種にも少なからず副作用があります。
しかしそれは妊婦ということには関係なく、妊娠初期でも中期でも後期でも、一般の方でも、同じだけの影響しかありません。
しかし「13週以降なら大丈夫」とか「16週以降なら安心」という話を聞いた事はないでしょうか。
一般の方と同じとはいえ接種を受ける以上リスクは0ではありません。
また妊娠初期はどうしても体調などいろいろな事が不安定な状態なので、この時期にあえて通常と違うことを行う事に対する不安から、こういった情報が出回っていると推測されます。
妊娠中ということでインフルエンザの予防接種を断られた。どこでなら受けれる?
厚生労働省が妊婦への優先接種を推奨しているにもかかわらず、現実的には妊娠中のインフルエンザ予防接種に消極的な施設や医院が多いのも事実です。
万が一妊婦に影響があった場合、その原因がインフルエンザワクチンによるものではなかったとしても、その事実が証明されるまでの時間や労力を負うことになります。
安全性に関しては直接厚生労働省の担当者にも確認しましたが、医師会の予防接種センターでは妊婦というだけで受け付けてもらえません。
“身近な場所で予防接種を受けられない方のためのセンター”であるはずなのに、現実はそんな状況です。
またインフルエンザワクチン自体が不足気味という理由で受けれない場合も多々あります。
ワクチンが不足しているというニュースが流れると、とたんに医院への予約確認が殺到し、キャンセル前提の重複予約が増え、これが正確な在庫管理に悪影響をもたらし、さらに品薄に拍車をかけるのです。
まずはかかりつけの産婦人科で聞いてみてください。
分娩の予約をしていれば予約を受け付けてもらえる可能性が高いですが、もし無理であれば他の産婦人科に確認してみるのも良いでしょう。
それでもだめなら、近くの医院に順番に確認していくしかありません。
主に内科もしくは小児科で受け付けていますが、意外にも皮膚科や耳鼻科など、インフルエンザとは関係なさそうなところがやっていたりする事もあります。
確認して断られた場合は、現在ワクチンの在庫が無くて予約ができないのか、そもそも受付自体をしていないのか、妊婦だから予約できないのか、ということを必ず確認しておきましょう。
もしインフルエンザにかかってしまったという場合はこちらを参考にしてみてください。
参考記事■インフルエンザ 妊娠中のタミフル大丈夫?放置して治る?障害児になりやすいって本当?
■インフルエンザの検査をしてくれないのにタミフル飲むの?風邪との違いは?
まとめ
妊婦さんでも毎日通勤電車で職場を往復する方や、学校関係など多数の人と接する機会のある方などはインフルエンザに感染する可能性が大きくなります。
感染後の重症化、身体の負担を少なくする意味でも予防接種を受けておくことが望ましいのですが、上記の事情によって受けたくても受けれないといったケースもあります。
今のうちに予約可能な医院を探しながら、うがいや手洗い、マスクの着用など、日々の健康管理に気をつけておきましょう。