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インフルエンザで妊娠中のタミフル大丈夫?放置して治る?障害児になりやすいって本当?

      2019/11/27

インフルエンザで妊娠中のタミフル
毎年、寒い季節になると猛威をふるいだすインフルエンザ。
気をつけていたにもかかわらず、かかってしまうことってことありますよね。

通常であれば病院行って、タミフルもらって飲んで・・なんですが、妊婦さんの場合、すごく心配ですよね。

  • タミフル飲んでも大丈夫?
  • 自然に治るの待ったほうがいいのでは?
  • 妊娠中にタミフル飲むと障害児が生まれやすいって聞いたことあるんだけど、本当?

ここでは、これらの疑問について解説しています。

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インフルエンザにかかった!妊娠中なんだけどタミフル飲んでも大丈夫?

大丈夫です。むしろ服用するのであればできるだけ早く服用すべきです。

妊婦さんは、普段から極力薬を飲まないようにしている方がほとんどですので、いきなりタミフルを処方されると不安になると思います。
しかし、「飲むのであればできるだけ早く」です。

公益社団法人 日本産科婦人科学会の発表においても、

「妊婦には、発症後48時間以内のタミフル服用開始(確認検査結果を待たず)が重症化防止に重要」

引用元:公益社団法人 日本産科婦人科学会

とあります。

また、インフルエンザ患者と濃厚接触した場合も予防的投与を推奨しています。

発熱がある場合はもちろんですが、ただの風邪と思っていても、実は症状が軽いインフルエンザと場合ものもあるので、気になった時はできるだけ早く病院での診断を受けるようにしましょう。

なお、診断を受ける場合、産婦人科と一般内科のどちらで受診すべきか迷われるかもしれませんね。

診察自体はどちらでも大丈夫なのですが、他の妊婦さんへの感染の可能性があるため、まずは、かかりつけの産婦人科に連絡をしてみましょう。

また、産婦人科と一般内科のどちらの場合でも、病院に行く際は感染防止のためにもマスクを着用してから受診するのがマナーです。

 関連記事 

■インフルエンザで症状が軽い?熱も出ないけど薬は飲むべき?
■インフルエンザの検査をしてくれないのにタミフル飲むの?風邪との違いは?

インフルエンザは放置しておいても治るの?

インフルエンザ自体は自然に治る病気です。およそ1週間ほど安静にしていれば治癒します。

事実、タミフル等のインフルエンザの薬ができたのも、ここ20年くらいです。それまではインフルエンザは自然に治すしかありませんでした。

このように、タミフルなど治療薬としての歴史の浅さに対する懸念もあってか、お医者さんによっては妊婦さんに対して服用にあまり積極的ではない場合もあります。

薬を使って早く治す事のメリットと、薬を使わず自然に治す事のメリットをどう判断するかはそれぞれです。

ただ、あまり高熱が続き母体にストレスがたまるようだと、胎児にとっても良い影響があるはずないですよね。

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なお、新型インフルエンザで亡くなる妊婦さんは、タミフルやリレンザ等の抗インフルエンザ薬の投与の遅れにより重症化してしまったことが原因とも言われています。
母体の健康のために、どちらを選択するかはその時の症状などを鑑みて判断すべきです。

それよりもインフルエンザにかかって、悩んだり しんどい思いをする前に、きちんと予防接種を受けておくほうが賢明です。

妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けることに不安がある場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

 参考記事 

■インフルエンザ予防接種の妊婦への影響。妊娠初期の副作用?どこで受けられる?
■インフルエンザ対策で妊娠中の予防接種、いつから?どこで?

妊娠中のインフルエンザ。タミフル飲むと障害児が産まれる可能性が高いって本当?

タミフルを服用した場合の赤ちゃんの先天性異常のリスクは決して高くありません。まずは安心してください。

「高くない」というのは少し曖昧な表現ですね。

これはタミフルを妊娠初期に服用した後に出産した女性から、先天性異常の赤ちゃんが生まれた確率が、通常の先天性異常の発生率(3%)と比べて変わりなかったという調査報告によるものです。

調査人数がそれほど多くないので、確実な結論付けには至りませんが、タミフルによって胎児に重大な影響をおよぼすというものではないと考えられています。

また、インフルエンザに感染した場合、生まれてくる赤ちゃんの幼児期の自閉症リスクが2~3倍という研究発表もありますが、その結果にはいささか不明瞭な点もあります。

というのも、自閉症の原因についてはまだまだ解明されていない点が多く、妊娠中のインフルエンザ感染と自閉症との関係が直接とは言い切れないのです。

なので必要以上に過敏になる必要は全くありません。

まとめ

いかがだったでしょうか。

妊婦さんは妊娠していない場合にくらべ重症化しやすいという事が知られています。
また、インフルエンザ薬の服用が発症後48時間より遅かったケースの重症化が高かったという報告もあります。

結局のところ、どちらを選択するかは自己判断するしか無いのですが、服用しないことにもリスクがあるため、もし服用する場合でも必要以上に心配する必要は無いという事です。

インフルエンザなんて、いくら注意していてもかかるときはかかります。

感染したことに対しても、薬を服用したことや、しなかったことに対しても、後々までそれによって自分を責めるようなことだけはしないでくださいね。

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